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CARオーテックジャパン、ライダー&ライダー高性能シリーズ体験記 その1 エルグランド「ライダーハイパフォーマンススペック」

2011.11.11

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 10月26日、大磯ロングビーチをメイン会場として開催されたオーテックジャパンのプレス試乗会に参加した。オーテックは、高品質でコストパフォーマンスに優れたファクトリーカスタムを手がける日産自動車直系の特装専門メーカー。今回試乗したのは、トップブランド「ライダー高性能シリーズ」のエルグランドとセレナ。両車種とも日産を代表する高性能ミニバンだが、オーテックのトータルコーディネートにより、さらなるハイパフォーマンスカーに仕上がっていた。
 あわせて「ライダーブラックライン・シリーズ」のノート/キューブ/セレナ/エルグランドのフォトセッション、ジューク「アーバンセレクション」のフリー試乗も体験した。

ファクトリーカスタムの魅力

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リアバンパー、クリアコンビランプ、クリアハイマウントトップランプは専用設計。エンブレムがステイタスの証。ちなみにフロントのグリルやバンパーも専用だ。

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足回りは強靱でありながら、しなやかな感触。つまり踏ん張りが効くのに固すぎない。スポーツカーのような走りとミニバンのゆったりとした乗り心地がバランスよく融合している

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爽快な加速感! エンジンとCVTの協調性も専用にチューンされているので、シフトチェンジはスムーズだ。車内に不快な振動が伝わってくることもない

 オーテックの「ファクトリーカスタム」とは、同社が商品企画、開発、生産までを一貫して行うカスタムカー。販売、アフターサービスは日産の販売網で行うため、当然厳しい「日産基準」をクリアしており、新車保証が付き、アフターサポートを日産の販売店で受けることができる。日産自動車直系の特装専門メーカーであるため、組み上がった車体をばらしてチューンし、また組み直すといった二度手間がなく、使わない部品の廃棄といった無駄もない。カスタムカーの満足感と量産車と同様の安心感の一挙両得が魅力だ。
 その中でも「ライダーシリーズ」はオーテックを代表するカスタムカー・ブランド。専用のエアロパーツやフロントグリル、アルミホイールでエクステリアを個性的に、上質な素材を用いてインテリアを豪華にトータルコーディネート。特別な存在感を与えられている。さらに、バランスのとれたトータルチューニングが施されたのが、「ライダー高性能シリーズ」。足回りやボディなどに効果的なチューンを受けた「パフォーマンススペック」と、ボディチューンに加えエンジンまでファインチューニングされた「ハイパフォーマンススペック」がある。

 まずはエルグランド「ライダーハイパフォーマンススペック」試乗レポートをお届けしよう。
 この車両が標榜するのは、ライダー高性能シリーズのフラッグシップ「KING of Rider」。オーテックの説明では、「排気系とコンピューターのチューンにより、爽快な加速性能を実現」というが、果たしてどんなものなのか? 大磯ロングビーチの駐車場に特設された試乗コースには、スラロームや約300mの直線コースがレイアウトされていた。広報の方から「ガンガン攻めて下さい」と言われたものの、ミニバンやワンボックスのように重心の高いクルマは、安定性が悪いという認識なので、初めは恐る恐るゆっくりと走らせてみた。しかし不安とは裏腹に、乗り味は乗用車と変わらない。と言うより、かなり軽快。大きな車体ながら、エンジンパワーは充分過ぎるほど。徐々にスピードを上げ、スラロームでは急なアクセル操作と急ブレーキ、急ハンドルも切ってみるが、決して車体上部がブワーンと揺すられたりはしない。直線コースではアクセルをガツン!と踏み込み、急発進してみる。ホイールスピンはコンピューター制御により半回転ほどしかせず(運転者の体感を考慮し、半回転はスピンするように設定されているそう)、気持ちよくグングン加速していく! ワイドトレッド/ロングホイールベースの恩恵で、直進安定性も良好。そして停止地点でまた急ブレーキ! サスとボディのチューンの効果により、非常に安定した姿勢で何事もなくすんなり止まる。調子に乗ってスピードを上げながら振り回すように荒っぽいドライブを繰り返してみたが、コントロールを失うようなことは一切なく、路面に吸い付くようで実に安定感がある。まるで高性能スポーツカーに乗っているかのよう、爽快な走りはクルマの性能によるものなのだろうが、運転がうまくなったと勘違いしてしまいそうだ。

オーテックが手がけたスポーツ・ミニバンの実力!

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これがヤマハのパフォーマンスダンパー。見た目は細長くステアリングダンパーのようだ

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パフォーマンスダンパーの体験コーナー。車体にみたてた金属パイプをハンマーで叩き、ダンパー付きと無しで振動の伝わり具合を体感できる。ダンパーが無いと「カキーン」と振動が長く続くが、ダンパー付きだと「ゴン」と鈍い音がし、グリップ部にも不快な振動が伝わってこない

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車体下部に隠れてしまうのがもったいないほど美しい形状のハイパフォーマンススペック専用フロントチューブ。集合部の形状と長さを最適化し、約50%の排圧低減を実現。レイアウトの変更に伴い、オイルパンも専用化している。

 エルグランド「ライダーハイパフォーマンススペック」は、エルグランド350Highway STAR(2WD)をベースに、(※1)専用パワートレーン&排気系、(※2)専用ボディ、(※3)専用タイヤ&ホイール、(※4)専用サスペンションなどの、ハイパフォーマンススペック特別装備が施されている。
 これでベースの車両価格プラス約100万円の504万円(消費税込み)だというから驚く他ない。ミニバンに偏見をお持ちの走り好きな貴兄にも是非一度試してみて欲しい運動神経の持ち主、それがエルグランド「ライダーハイパフォーマンススペック」だ。

※1:専用ECUによるコンピューターチューンを施し、フロントチューブ以降の排気系を全面新設。排気失速低減、シリンダー内掃気を50%改善した結果、最大出力はベース車比で+15kW(+20PS)の221kW/6400rpm、最大トルクは+17N・m(+1.7kgf・m)の361N・m/4400rpmを達成している。しかしながら、燃費はベース車とほぼ同等とエコ性能も犠牲にしていない。
※2:前後バンパー部と床下に補剛部品とパフォーマンスダンパー(以下PD)を追加し、剛性と振動減衰をUPしている。PDとはヤマハ発動機が開発した、車両用車体制振オイルダンパー。車体全体を金属製のバネと考え、超微低速から減衰が立ち上がるPDを装着することで、高周波振動を吸収、操縦安定性と乗り心地を両立させる。
※3:専用ホイールは標準の18インチ×7.5Jから19インチ×8.0Jにインチアップし、静音性と省燃費性に優れたミシュランプライマシーLCを装着している。複数の銘柄を比較実験し、最も相性の良いタイヤを採用したという。
※4:専用サスペンションは、「スポーティなハンドリング」と「フラットな乗り心地」を高次元でバランス。車高は10mmローダウンしている。専用タイヤ、サスペンションに合わせて、VDC(ビークル・ダイナミクス・コントロール/横滑り防止機構)の再セッティングも実施。

オーテックジャパン、ライダー&ライダー高性能シリーズ体験記 その2へつづく

photo: Gao Nishikawa
text: Yoichi Suzuki
special thanks:
AUTECH(0120-116-527 /www.autech.co.jp

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