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CAR映画・TVを彩る劇中車/インターセプター from マッドマックス

2013.05.28

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1979年の初登場以来、世界中でカルトな人気を誇るモンスターマシンが、スクリーンから飛び出し日本の道を走る。「マッドマックス」の荒涼とした世界を駆け抜けて来たような、そのリアルな勇姿に驚愕せよ!

”She is the last V8!”

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フロントマスクは、かつてArcadipane Designがリリースしていたカスタムパーツのリプロダクツ。映画用に特注されたルーフスポイラーは、オリジナルモールドから製作している。 「以前はピカピカに磨いていたのですが、『マッドマックス』の舞台である近未来の荒廃した世界観には相応しくないので、ホコリや汚れも魅力の一つと捉え、今は敢えて洗車を控えめにしています」と蔵本氏。

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パワーユニットは、V8/351ci(5,600cc)。4バレルキャブ、トップローダー4速MT。劇中の設定では600馬力となっていたが、実車の最高出力は300馬力。有鉛ガソリンエンジンだが、バルブとバルブシートの交換により、無鉛ガソリン仕様となっている。ボンネットから飛び出したスーパーチャージャーは、Weiand社製。GM 6-71のケースにScott Fuel Injectionの吸気口を組み合わせている。劇中車同様にフェイクで、エンジンとは連動していない。

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ステアリングは、MAXROB。シフトノブに取付けられた赤いスイッチを引くと、スーパーチャージャーが作動する!

「私にとって唯一無二のクルマと言えば、やっぱりインターセプターしかないのです! スーパーチャージャーの赤いスイッチを、カチッと引くのが夢でした」
  蔵本剛氏の言うインターセプターとは、映画「マッドマックス」に登場する迎撃用ポリスマシンの事。中でもクライマックスに登場する「インターセプター・ブラック・パーシュート・スペシャル」(通称、ブラック・インターセプター)は、傑作中の傑作劇中車だ! 撮影に使用された車輛は現存しないが、蔵本氏はオーストラリアの自動車博物館に精巧なレプリカマシンが展示されている事を知る。それはカスタムビルダーのゴードン・ヘイズ氏が、極上のベース車に貴重な絶版新品パーツをふんだんにインストールして作り上げた究極のレプリカで、マニアの間では”She is the last V8!”と言われている一台。これは、劇中でブラック・インターセプターが「最後のV8」と呼ばれていたことにも由来する。

「君をマッドマックスの世界へ招待しよう!」

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ルーフ・コンソール(MFP RVS)も実にリアル。

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映画公開当時、このフロントマスクにヤラレタ読者も多かったはず。

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蔵本剛氏は十数台のクルマを所有し、フィアット500のアマチュアレースでチャンピオンを獲得した事もあるWheel Junkie。以前はアニメ映画「アキラ」に登場するバイクのレプリカを愛車としていた事も。

「ゴードン氏に『展示車を売って欲しい』とメールを送りましたが、返事は『君のために新しいのを作ってあげるよ』でした。しかし諦めきれず、ゴードン氏を口説きにかかりました(笑)」
 蔵本氏とゴードン氏は「売って下さい!」「駄目だ!」のやり取りを週に数回、約半年繰り返したが、ある日、転機が訪れる。
「ゴードン氏のメールから、インターセプターをオーストラリアの公道で走らせるのは違法であるらしい事を知りました。クルマは走らせてナンボですから、『私ならインターセプターをお飾りになんてしない。日本の道を走らせます!』とメールを送りました」
 するとゴードン氏より「君をマッドマックスの世界へ招待しよう!」と言う返信が届いた。遂に「最後のV8」が蔵本氏の元へやってくる事になったのである。
「しつこい日本人だと思ったでしょうね(笑)私は彼の期待に背かないよう、ずっとインターセプターを大切にしていきます!」
 現在、蔵本氏はインターセプターを公道使用しているだけでなく、その魅力を多くの人たちに感じてもらおうと、時間の許す限り各地のイベントに参加、迫力あるエンジン音や走りを披露している。

photo: Koji Okamura 
text: Yoichi Suzuki

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