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CAR2011 フォード マスタング "THE HERO !"

2011.01.04

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伝説を形にした新時代のスポーツクーペ、2011 フォード マスタング。モータージャーナリスト、中村孝仁が最新型のフォード マスタング V8 GT クーペ プレミアムに試乗した。

ザ・アメリカン・ヒーロー

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上:初代以来変わらぬポニーのエンブレム。因みにマスタングとは半野生の子馬を意味する。下:足元は19インチホイールと巨大。5.0のエンブレムは大きく感じるが、このサイズは第3世代のモデルでも使われていたもの

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エンジンルームはずいぶん整然として綺麗になった。秘めた力は実に418psに達する

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俯瞰で見ると実にシンプルなデザインであることが分かる

 そのスタイルは60年代の自身の姿を投影したものだ。しかし、それは40年たった今も燦然と輝いている。マスタングはその普遍的なデザインの中に最新鋭のアメリカン・エンジニアリングを詰め込んだ、まさに夢を形にしたクルマなのである。

 ヒーローとは人間を指す言葉だが、時と場合によっては必ずしも人間だけに限らない。現に鉄腕アトムだって、ウルトラマンだってヒーローだ。実はそれは自動車にも当てはまったような気がするのである。そして、マスタングは明らかにヒーロー的存在のクルマだと思うのだ。60年代のアメリカはまさに繁栄を極めたゴールンエイジだった。マスタングはその絶頂期に誕生したクルマである。大きな特徴としてまずルックスが非常にスポーティーだったこと。次に既存車種のパーツを使いながら価格を安く抑え、かつ豊富なオプションを揃え、ユーザーが自分好みにドレスアップすることを可能にしていたことなどが挙げられる。爆発的ヒットは後に多くのライバルを生み出し、ポニーカーブームと呼ばれる一大旋風を巻き起こしたのである。
 登場以来半世紀近くたった今、再びポニーカー復活の兆しがある。それはこの47年間途切れることなく生産を続けてきたマスタングに対し、お休みしていたダッジ・チャレンジャーやシボレー・カマロといったライバルが、再びレトロな衣装をまとって復活してきたからだ。現在販売されているマスタングのデザインも、実は1967~68年のスタイルにインスパイアされたもの。

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上:クロームリングと数字のデザインはまさに60年代から引き継がれたマスタングの伝統だ。下:ドアトリムのステッチにイタリアンな雰囲気が与えられているインテリア

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多くのドライバーはこの後ろ姿を高速で見せつけられることになる

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2011 フォード マスタング V8 GTクーペ プレミアムは税込500万円、V6クーペは税込430万円。いずれも6速ATが標準となる

 スタイリングばかりではなくマスタングの場合、シャシーにもこだわりを持っていて、今でも旧式と呼ばれるリジットアクスルという固定軸をリアの足回りに使っているのだ。このこだわりは言ってみれば、ハンドリングに不利なリアエンジンのレイアウトを、現在もスポーツカーに使い続けるポルシェと同じようなものと思って頂ければ良い。そしてマスタングのエンジニアたちは、その不利なはずのリジットアクスルで如何に素晴らしいハンドリングと乗り心地を与えるかに、彼らのエンジニアリング生命をかけているといえば少々大げさだが、とにかくそれに努力しているのだ。そこにある種のエンジニアリング魂すら感じてしまうのである。
 2011年モデルのマスタングは正直な話、そのエンジニアリング魂の塊りだといっても言い過ぎではない。ボディこそ2010年モデルと見た目に変わらないが、中身はそっくり入れ替えられた。V8のエンジンは最新の5.0リッターDOHC32バルブ。V6の方も3.7リッターDOHC24バルブに進化した。いずれも大幅パワーアップを達成し、性能的な向上は著しい。にもかかわらず燃費も向上。本国仕様でV6は3%の燃費向上。V8も本国仕様では燃費向上が確認されている。そして問題の走り。路面の凹凸をパッセンジャーに感じさせないフラット感が大きく向上しているのが第1点。第2点はスムーズさが大きく向上している点だろう。大量生産されているモデルだが、エンジニアの魂を感じさせるクルマなのだ。






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■お問合せは Ford Japan Limited(0120-125-175/www.ford.co.jp)へ。

photo: Taka Masui 
text: Takahito Nakamura

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