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ALL GENRE第52回静岡ホビーショーレポート

2013.05.21

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今年も静岡ホビーショーの取材に行ってきた。昨年はトヨタ86/スバルBRZやランボルギーニ・アベンタドールなどクルマをテーマにしたプラモデルの話題が多かったが、今年注目されたのはミニカー市場の変貌だった。プラモ好き、ミニカー好き&模型好きのモータージャーナリスト中村孝仁がレポートする。

ミニカー戦線異状あり

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トゥルースケールミニチュアズのメルセデスベンツ300SL。さすがにお値段60万9千円となると、手は出ません。

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デカールをより精巧なものに変更するなどして再販されるタミヤ製ハーレーダビッドソンのプラスティックモデル。これはFLH1200ポリス。さすがに全長40センチを超えるとその迫力は並大抵ではない。

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スタジオ27のレジンキット。フィアットは2種類、ロータスは4種類が登場予定だ。価格は16,800円

ミニカーマニアが今年はある種の衝撃を受けたかもしれない。従来は国際貿易が輸入代行を行っていたレジンを素材としたミニカーで有名なスパークが、新たにスパーク・ジャパンを立ち上げたからだ。新製品の早期導入や、適切な在庫管理などが可能になるようだから期待したい。
もう一つのニュースは、以前フジミ模型が輸入代行を行ってきたトゥルースケール・ミニチュアズが、今年3月からその代理権を京商に移管し、京商が販売を始めたことである。これに伴い、今年の京商ブースには3月のニュルンベルク・トイフェアでサンプルが出品された巨大な1/8サイズのメルセデスベンツ300SLが展示されていた。また、京商はスロットカーのカレラについてもこの秋から導入を開始するという。

静岡ホビーショーは、御存知の通り鉄道模型、プラモデル、ミニカー、RC、さらにフィギュアやエアガンなど、およそホビーに関するものなら何でもござれなのだが、そこはORM。我々が特に興味深いと思えたものについてのみご紹介するので、全体に関しては他のレポートを参照して欲しい。

というわけで真っ先に紹介したいのは、6月からタミヤ模型が順次発売する予定のハーレーダビッドソンのプラスティックモデル3羽ガラス。FXE1200スーパーグライドの発売(6/1予定)を皮切りに、FLH1200ポリス(6/29予定)、FLH1200クラシック(7月予定)と極めて精巧に出来たモデルが次々と発売になる。サイズは1/6。ここまで読んで「これって再販?」と気付いた読者もいるはず。広報担当によれば、金型はオリジナルのままだが、デカール(水転写のスライドマーク)をオフセットから一部シルク印刷に変更してよりリアルにかつ色鮮やかに、また組み立て説明書もよりわかり易いものにつくり変えたそうだ。全長は40cmを超える巨大さで迫力抜群だ。残念ながらお値段はまだ発表されていない。
モーターサイクルで他に気になったのはhpiが展示したスズキの刀。こちらは完成品だからすぐにディスプレイできる。
クルマのレジンモデルで有名なスタジオ27は、現在開発中のモデルを展示した。ひとつはフィアット124アバルトラリー。そしてもう1台はロータス47である。スタジオ27らしい完成度の高さを誇っていた。また、1/43スケールの第1弾としてデルタウィングを発売するという。
近年着実にファンを増やしつつあるミニカーのオートアートは、秋に発売を予定している2台のフォーミュラカーのモデルが目を引いた。1台はホンダRA272、そしてもう1台はポルシェ804である。折しもホンダが2015年にマクラーレン・ホンダとしてF1に復帰することが発表されたばかり。RA272は、そのホンダがF1に参戦して初優勝を遂げたマシンでもある。
 

見て、遊んで楽しいホビーショー

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かつてのGS、モンキーズがTVドラマで使ったカスタム・ポンティアックGTO。これをデザインしたディーン・ジェフリーズは今年5月5日に亡くなった。

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オートアートのホンダRA272。この出来の良さ、しびれます。

実際に動くというTV映画撮影用の旧日本陸軍95式戦車レプリカを発見。日本軍の戦車は遅れていたのかなぁ。。。

会場には、模型だけでなくそれを作る道具を開発生産するメーカーも出展している。
この2年、どうしても気になって仕方がないのがエコーテック株式会社が作る超音波カッターだ。とりわけ出来の悪いレジンボディを削る時などはかなり重宝しそうで、以前から目を付けているのだが、いかんせん高額(税込38,640円)。会場でデモンストレーションをやっていたので、実際に使わせてもらったがその切れ味は普通のッターなどでは絶対に味わえないスムーズなもの。超音波でバターを切るがごとくスーッとプラスチックやレジンが切れてしまう。
もう一つ気になったのは、アルゴジャパン株式会社が展示していた超音波洗浄機の専用液だ。これ、何に使うかというとプラモデルやレジンモデルの離型剤落とし。製作前にきちんと離型剤を除去しないと塗装のノリが悪い。そんなことにならないようにするためのありがたい商品だ。

最後に会場の片隅で見つけたのが戦車、実に1/1である。旧日本陸軍が使った95型軽戦車で、トム・ハンクス主演、スティーブン・スピルバーグ製作のTVシリーズ、「ザ・パシフィック」の撮影用に3台作られたうちの1台だそうで、フォードのV8エンジンとATを装備して実際に動くものである。現在は撮影に使われたそのままの状態なので、ほどなくレストアを開始するという。だから、現状のお披露目はこれが最後だそうである。というわけで毎回楽し過ぎる静岡ホビーショー。来年は何が出るか今から楽しみだ。

photo&text: 中村孝仁

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