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CARアメリカン・モータースポーツ万歳! NASCAR Report! 第33戦 タラテガ

2010.11.07

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NASCAR第33戦はアラバマ州タラデガにあるTalladega Super Speedwayで行われた「AmpEnergyJuice 500」。NASCAR(ストックカー・レーシング)の聖地、ノースカロライナ州シャーロット在住のTetsuroOtsukaが送るモータースポーツコラム。

今シーズン最後の大迫力スーパースピードウェイ!

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この日はハロウィン、ジミー・ジョンソンの愛娘も可愛いコスチュームでレース前に記念撮影

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#42ファン・パブロ・モントーヤと#33クリント・ボウヤーを先頭にレースがスタート

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隊列を組んだ43台のレースカーがグランドスタンド前を走り抜けるスタート時、観客は総立ちで興奮が最高潮に達する!

 今シーズン最後のスーパースピードウェイのレースとなったタラデガ。常にアクセル全開、時速200マイル(約320キロ)で時には3ワイド、4ワイド(横3列〜4列)にもなりながら隊列を組んで走るレースカーにファンは大いに魅了され、最高に盛り上がる一周2.66マイル(4.25キロ)の巨大オーバル。しかもシーズン後半のレースはチェイス争いにダイレクトに影響するためさらに注目度がアップするのです。

 そのチェイス争いは残り4戦となった時点でジミー・ジョンソン(#48 Lowe's Chevrolet)が6ポイント差で辛うじてトップをキープ。2位はマーティンスビルで見事に優勝したデニー・ハムリン(#11 FedEx Express Toyota)。3位のケビン・ハービック(#29 Shell / Pennzoil Chevrolet)は二人に少し離されてトップと62ポイント差ですが、まだまだ十分に逆転が可能なポジション。しかも今週末のタラテガはシーズン序盤のレースでも優勝しているケビン・ハービックが得意とするコースです。

 チェイスで勝ち残るためには、マーティンスビルのデニー・ハムリンのように得意なコースでしっかりポイントを稼ぐことと、ケビン・ハービックのように不得意なコースでもできる限りできる限り上位でフィニッシュすることが重要な鍵。それがしっかりできている3人のドライバーがトップに残っているのですが、隊列を組んで走るスーパースピードウェイではクラッシュに巻き込まれることもしばしば。運も見方につけないと勝利できないのがこのレースなのです。

 レースは予選トップのファン・パブロ・モントーヤ(#42 Target Chevrolet)と2位のクリント・ボウヤー(#33 BB&T Chevrolet)の二人を先頭にスタート。序盤から中盤にかけては先頭がたびたび入れ替わりつつ、どのドライバーも様子を見ながら走っている様子。そんな中100周目付近でチェイス争いをしているデニー・ハムリンが周回遅れに!タラテガは特に最後の20ラップが重要なため、どのドライバーも終盤に向けてセッティングを詰めながら走るのですが、そんな状況でも間合いを取りながら列を組んで走るドラフティングは重要な要素。今回のデニー・ハムリンのように孤立してしまうと風をまともに受けて、極端にスピードが落ちてしまうのです。

クリント・ボウヤーがニューハンプシャーの雪辱を晴らすべく今季2勝目!

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レース終盤、時速320キロのレースカーが4ワイドでしのぎを削る

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#33クリント・ボウヤーと#29ケビン・ハービックはリチャード・チルドレス・レーシングのチームメイト、両者一歩も譲らぬ白熱した戦いを展開

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運を味方につけ、見事スーパースピードウェイで初勝利を挙げたクリント・ボウヤーのバーンアウト

 終盤に差し掛かったところでチェイス争いをしているケビン・ハービック(#29 Shell / Pennzoil Chevrolet)がクラッシュに巻き込まれる事態に。スピンしたマルコス・アンブローズ(#47 Kleenex / Clorox Toyota)の車両にフロントをヒット。誰もが大きなダメージだと思ったのですが、応急処置をして見事に周回遅れになることなくレースに復帰。残り15周となったところではヘンドリックのジェフ・ゴードン(#24 National Guard / DuPont Chevrolet)とジミー・ジョンソン(#48 Lowe's Chevrolet)が後方からドラフティングをして一気にトップに。特にスーパースピードウェイでは、他のマシンと空気抵抗を分け合うことが重要な鍵になるだけにチームプレイもかなり有効、この二人の走りは見事でした。かたや残り数周で他のマシンの助けを受けることができなかったジミー・ジョンソンはまたもや後退してしまったのでした。

 ホワイトフラッグが振られレースは最終ラップ、トップ争いは#29ケビン・ハービックとクリント・ボウヤー(#33 BB&T Chevrolet)。その二人をデビッド・リューテマン(#00 Aaron's Dream Machine Toyota)とファン・パブロ・モントーヤ(#42 Target Chevrolet)が後ろからしっかりドラフティング。押し上げる二人は最終ターンで一気に追い抜く作戦だったと思いますが、なんとAJ・アルメンディンガー(#47  Valvoline Ford)がフロントストレートで大クラッシュ。フィニッシュラインを通過する前にその時点でレースは終了となってしまったのでした。

 ここで気になるのが順位。見た感じでは#29ケビン・ハービックがトップを走っていたようでしたが、クラッシュ時点での順位をオフィシャルが映像で判定した結果、優勝は#33クリント・ボウヤーに決定。ニューハンプシャーで受けたペナルティの雪辱を晴らし今季2勝目を勝ち取ったのでした。

 注目のチェイス争いは最終的に7位でフィニッシュした#48ジミー・ジョンソンがトップ、周回遅れから見事復帰して9位でフィニッシュした#11デニー・ハムリンも14ポイント差で2位をキープ。2位でフィニッシュした#29ケビン・ハービックはポイント差を詰めて38ポイント差で3位に。残り3戦、シリーズチャンピオン争いはさらに熾烈に!次戦のテキサスも大いに楽しみです。
 

photo: Getty Image for NASCAR

text: Tetsuro Otsuka

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