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CARアメリカン・モータースポーツ万歳! NASCAR Report! 第34戦 テキサス

2010.11.13

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NASCAR第34戦はテキサス州フォートワースにあるTexas Motor Speedwayで行われた「AAA Texas 500」。NASCAR(ストックカー・レーシング)の聖地、ノースカロライナ州シャーロット在住のTetsuroOtsukaが送るモータースポーツコラム。

ハプニング続出、久しぶりに見たNASCAR魂

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32戦のマーティンスビルからレッドブルで参戦しているケーシー・ケイン(右)と、闘病中のブライアン・ビッカーズ(左)

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前半から安定してトップを走行する#16グレッグ・ビッフル。メインスポンサーはいつもの3Mではなくアメリカ・レッド・クロス(赤十字)!

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#31ジェフ・バートンに追突されて大破した#24ジェフ・ゴードンのデュポン・シボレー

 今シーズンも残り3戦となったNASCAR第34戦。舞台はテキサス・モーター・スピードウェイ。春のテキサスはタイトル争い真っ只中のデニー・ハムリン(#11 FedEx Office Toyota)が優勝しているだけに、このレースでもどんな展開になるのか楽しみ。ちなみに33戦が終わった時点で、ポイント差がより接近しタイトル争いは熾烈に。ジミー・ジョンソン(#48 Lowe's Chevrolet)が辛うじてトップをキープしているのですが、すぐ後ろ、2位のデニー・ハムリン。3位のケビン・ハービック(#29 Realtree / Shell - Pennzoil Chevrolet)も確実に逆転可能なポジションをキープ。

 レースはポール・ポジションを獲得したエリオット・サドラー(#19 Stanley Ford)、2位のグレッグ・ビッフル(#16 American Red Cross Ford)を先頭にスタート。1周目からグレッグ・ビッフルがトップにたちそのまま首位を走行。浮上してきたマーク・マーティン(#5 CARQUEST / GoDaddy.com Chevrolet)とトップ争いを展開していましたが、セッティングが決まっていたグレッグ・ビッフルは常にトップをキープ。

 はじめのハプニングを起こしたのはカイル・ブッシュ(#18 M & M's Toyota)。後方からのヒットが原因でスピン。ピットインしてすぐに復帰したのですが、ピット・スピードオーバーのペナルティを受けて周回遅れに。これに腹を立てたカイル・ブッシュはオフィシャルに中指を突き立てるハンドサインを。200周付近ではイエローコーション中にジェフ・バートン(#31 Caterpillar Chevrolet)がジェフ・ゴードン(#24 DuPont Chevrolet)の車両に意図的に追突して派手にクラッシュ。クラッシュ前に#24が#31に軽くヒットしたのがきっかけのようですが、クラッシュ後にはバックストレートでベテラン二人の取っ組み合いの喧嘩。オフィシャルがすぐに引き離したものの久しぶりにNASCARドライバーの熱い闘魂をみたような気がしました。

デニー・ハムリンが乱戦を制しタイトル争いでトップ浮上!

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#48ジミー・ジョンソンのピットで待機する#24ジェフ・ゴードンのピットクルー達。タイトル争いをしているジミー・ジョンソンのために残り2戦はこのまま入れ替わるとか!?

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最終ラップ間際でデッドヒートを繰り広げる#11デニー・ハムリンと#17マット・ケンゼス

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乱戦になったテキサスを制して今年2回目のウエスタンハットをかぶりトロフィーを掲げる#11デニー・ハムリン

 お次はピットクルーの選手交代劇。この日ピット作業でミスを犯して何秒もタイムロスしていたジミー・ジョンソン(#48 Lowe's Chevrolet)のピットクルーに代わってレースを終えたジェフ・ゴードン(#24 DuPont Chevrolet)のクルーが48番のピット作業を。同じチームでピット作業の助け合いはたまに起こるものの、クルー全員が入れ替わるのは珍しいこと。確かにピット作業でロスした数秒をトラックで取り戻すのは大変なことなので納得ですが、勝つための執念には恐れ入りました。

 終盤にはこの日素晴らしい走りで終始トップをキープしていたグレッグ・ビッフル(#16 American Red Cross Ford)がセカンドギアを失ってしまいリスタート時に加速できず後退。いろいろなことが起こる中、残り30周でトップに立ったのがランキング2位のデニー・ハムリン(#11 FedEx Office Toyota)。チェッカーフラッグ間際にマット・ケンゼス(#17 Crown Royal Black Ford)と激しい争いをしたものの、その猛追を振り切ってデニー・ハムリンが今季8勝目を挙げ、テキサスをスウィープ。タイトル争いでもトップに浮上したのでした。

 ジミー・ジョンソンがタイトルを獲得している過去4年間を振り返ると、残り2戦となった時点で2位以下にいたケースはないので、今後どうなるのかが楽しみ。次戦のフェニックスはジミー・ジョンソンが過去に4度も優勝をしているコース。また少し離されてしまったケビン・ハービックも2度の優勝経験があるコースなので大逆転を期待したいところです。今年のチャンピオン争いは見所が多くて本当に面白い!
 

photo: Getty Image for NASCAR

text: Tetsuro Otsuka

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