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ALL GENRE大のクルマ好きが営む、くつろぎの空間「Cafe TooL Box」

2010.08.08

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東京都小平市の、青梅街道からちょっと入った住宅街にひっそりと佇む戸建てのカフェ「Cafe TooL Box」。おいしいコーヒーとボリュームたっぷりの料理が楽しめ、アットホームで隠れ家的な雰囲気が魅力の店だ。この店のマスターの小山さんは、10代のころからレースやツーリングを楽しんでいる、根っからのクルマ好きなのだ。

いつもクルマが一番の遊び道具だった

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花小金井、青梅街道から一本入った緑豊かな路地に面した広々としていて居心地のいいカフェ、それがTooL Boxだ

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今年の2月に手に入れたT-Rex。カナダのカンパーニャモータースが製造している3輪自動車で、オリジナルのパイプフレームにカワサキZZR-1400用のオートバイエンジンを搭載。ボディパネルにはFRPを多用していて、車両重量が500kgを切る。そのため、4秒足らずで時速100kmに達するという、とんでもない加速性能を持つ。独特なスタイリングは、街での注目度もバツグン。信号待ちをしていると、クルマに興味がなさそうな人まで、振り返って見ていたほど

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上段:根っからの乗り物好きゆえ、クルマ以外でも自転車やカート、4輪バギー等ジャンルをまたいで楽しんでいる。下段:時計にも目がない小山さん。高級時計から様々なギミックをもつ遊び心のあるオモチャのような時計まで、コレクションも幅広い。これはそのほんの一部だとか

小山さんは、1965年に店のある東京都小平市で生まれた。幼いころからクルマに興味を持ち、中学生のときには『ホリデーオート』などのクルマ雑誌を読みあさっていたとか。最初に手に入れた自分のクルマは、18歳のときにいとこから譲り受けたスカイライン『ケンメリ』。
「タダでもらったクルマでしたから、気軽に飛ばせたのがよかったですね」
 その後もコロナ1600GT、スターレットKP61などを乗り継ぎ、夜な夜な峠道へ走りに行くかたわら、A級ライセンスを取得してレースを楽しんだ。
「当時はF1人気もあって、空前のモータースポーツブームでしたからね。僕も友達同士でアルトやミラをレーサーに仕上げて、軽の6時間ダート耐久レースに出たり、日産エクサで富士フレッシュマンレースに出場しました」
 その後就職し、20代半ばからは、そうしたレース活動からは遠ざかったものの、カートを始めて、秋ヶ瀬のコースに通ったり、学生時代の仲間や地元の友達とツーリングクラブを作って、休日にはツーリングを楽しんだりと、常にクルマが一番の遊び道具であることは、今に至るまで変わりないそうだ。
 現在の愛車は、トヨタ・ウィッシュ。5年前から乗っているが、もう1台車両が買えるほどお金をかけてチューンしている。
「走らなそうなクルマで速く走るのがいいんです」という小山さん。カートにハマっていた際は、トランポが必要なためトヨタのミニバン、イプサムに乗っていたが、それで峠にも通っていたそうだ。そんな彼が、最近になって、見た目も中味もバカっ速なクルマを手に入れた。バイクベースに造られた3輪自動車のT-Rexだ。定休日はもちろん、天気がよい日は、これで近所を流すことも多いと言う。
「店の宣伝にもなるから、できるだけ人目につくよう走っているんです」なんて言い訳をしながらも、実に楽しそうな小山さんなのだ。

これまでの体験を理想の店作りに反映

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ベーシックなものから趣向を凝らしたオリジナルメニュー、そしてスウィーツまでどれもボリュームたっぷり、TooL Box自慢のフードたち

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上段:フードはすべて小山さんの手作り。右側にある工具箱に注目!調理場や1Fホールにはカトラリーなどを収納するキャビネットとして本物の『ツールボックス』を使用しているのだ!

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2010年8月28日土曜日、ゴダイゴのギタリスト、浅野孝巳さんのライブを軸にしたCafe TooL Boxオープン2周年記念イベントが開催される。超一流のギターテクニックは必見!写真左が浅野孝巳さん。詳しくはCafe TooL Boxへ。

小山さんは、約2年前に店を始めるまでは、ずっとOA機器のメンテナンスなどを行うエンジニアをしていた。約20年の間に、訪れた会社は1万社以上。たくさんの会社を回っていると、上昇していく会社、ダメになっていく会社というのが、肌で実感できたと言う。そうした経験は今も役立っているそうだ。
「業績を伸ばしている会社は、例外なく出入りの業者に対しても丁寧な対応をしていました。それは『お客さんに対して真摯に向き合う』という店のモットーにつながっているんです」
 また、サラリーマン時代の小山さんにとって、大きな楽しみだったのがランチタイムの喫茶店巡り。小学生のころから、おやつのときには、普通にコーヒーが出されていたという彼は、昔から大のコーヒー好き。
「食後には、絶対にコーヒーを飲まないと気がすまない。中華や定食屋だと喫茶店に入り直さないといけないけれど、仕事の合間にそんな時間はない。だから昼食はいつも喫茶店」
 その趣味が高じて、30歳を越えるあたりから、いずれは喫茶店を経営したいと思うようになった小山さん。そのころからは意識してさまざまな喫茶店を回るようになり、これまで全国で500以上の店に行ったそうだ。その過程で感じたことも、今の店には反映されている。例えばCafe TooL Boxの食事は、いずれも通常なら1.5~2人前のボリュームがある。喫茶店の食事は、小山さんにとっていつも物足りなく感じることが多かったため、多めにしているそうだ。
「もちろん、コーヒーの味にもこだわっています。濃い味のコーヒーが好きなので、採算を考えず、たっぷり豆を使って淹れています。しかし、何と言っても一番大事にしたいのは、店の雰囲気。時間を気にせずくつろいでもらえる、居心地のいい場にしたいですね」
 クルマ好きな小山さんだが、店を建てるにあたっては、さまざまな人に楽しんでもらいたいと、あえてガレージ風のようなコテコテの内装にはしなかった。しかし店内にはクルマのイラストやエッチングが飾られていたり、スイーツのスプーンに、スパナをかたどった柄のものを使用したりと、クルマ好きな人の心をくすぐる空気感も漂っている。そこには、喫茶店好きであり、クルマ好きでもある小山さんの人柄が表れているようだ。

photo:Tatsuhiko Wada, Gao Nishikawa
text:Tatsuhiko Wada

Cafe TooL Box
東京都小平市花小金井6-14-21
042-410-0050
http://ameblo.jp/cafe-toolbox

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