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CARFJクルーザー、ランドクルーザーと共にオフローダーの聖地、ルビコントレイルに挑む!

2010.07.16

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今回は西海岸のオフロード・カルチャーを語る上で欠かすことの出来ないルビコントレイルを紹介します。年に一度開催、長い歴史を持つジープジャンボリー、その開催地として著名なオフローダーの聖地、究極のオフロード・トレイル、それがルビコンです。大自然の中を4WD車で走ることは今まで何度も経験してきた僕Yoshi Asoですが、世界中のオフローダーの憧れの地であるルビコントレイルがどれほど究極のエリアなのかを、今回アメリカで人気のFJクルーザーとともに体験してきましたので、その模様をお届けします!!

自然とともにある大人の冒険

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全米のオフローダー達がこぞって目指す場所、その名はルビコントレイル。カリフォルニアとネバダの州境に位置するレイクタホ近辺の、シエラネバダ山脈にあるオフロードエリアの1つ。そのルビコンに行くきっかけとなったのは、一通のメールでした。差出人は二年ほど前に取材でお世話になったオレゴン州ポートランドのメタルテック社プレジデントであるマーク。メタルテックはトヨタ・ランドクルーザー、FJクルーザー用パーツの企画製作とディストリビューションを行うトヨタ4WDユーザーには知られた存在。マークからのメッセージは「毎年イベントと製品開発テストを兼ねて、顧客や仲間達を少人数引き連れてルビコントレイルに数日間行くんだけど、一緒に走って撮影リポートをしないか?」という内容でした。

 現在の日本ではオフロード4WDユーザーは減少著しいと言われ、単にオフロードと謳ってもピンと来ないカテゴリーとなりつつあるようですが、アメリカはもちろん中近東や東南アジアには今だ多数生息するオフローダー達は、4WD本来の使い方を含め、ライフスタイルとしてのオフロードの楽しみを満喫するユーザーが少なくないんです。そこで、そのリアルな現状とトヨタ製SUVの走破性を再認識するための絶好の機会であるこのイベントへの参加を決意しました。本気で立ち向かえばこんな場所も走れてしまうのだと言う事実を感じてみようというワケです。

 アメリカには多くのオフロードエリアがあり、入場料が発生する場所もありますが、国立公園内や、今回のルビコントレイルのように自然のままのエリアを走ることができるんです。これは「走るからには自然のままの姿を維持するためのルールを守ること!」というルールが長年にわたり厳粛なまでに守られてきたからこその恵まれた環境と言えるでしょう。自由の国アメリカとは言え、そのルールは厳しいものでした。例としてルビコントレイルでの禁止事項を挙げると、残飯やゴミ、排泄物の投棄はもちろん、植物採取、飲酒運転など多岐にわたります。エリアを走るクルマは後部に必ず大きく丈夫な袋を固定することが義務づけられ、自分で出したゴミは必ずその袋に入れて持ち帰ります。全行程130キロ内にトイレのあるキャンプ場は数カ所のみであるため、携帯用トイレも必須装備となります。排泄物は土に帰ると思われがちですが、ルビコントレイル周辺の砂漠地帯の山脈では、そう簡単にいかないというのが理由です。植物採取、飲酒運転については言わずもがなですね。

 ルビコントレイルの歴史は、広大な国有地を三人の有志が「全てのオフローダーの楽しみの為に」と買い取った時からスタートしました。その管理はルビコントレイル財団が行い、ルールを守らない愚かな行為が発覚した場合には全面閉鎖となってしまいます。毎週末、一日に数百台の車両がここを訪れますが、今までに一度も閉鎖されたことはないそうで、利用者の実直さも伺えます。今回は、そんなオフロードを走ることを「生き甲斐でありライフワークとしての価値がある」と言い切るアメリカ人達と数日を共にしました。

 スタート地点であるルーンレイクを出発した直後に一台のフロントデフのドレーンボルトが巨大なロックにヒットしてデフオイルが漏れるトラブルが発生。パーティーはFJクルーザー4台にランクル80が1台。すぐさま数人のドライバーが工具箱を手に駆け寄り、ロックステージに散らばったオイルをウエスで拭き取り始めたんです。意外そうな顔をした僕に「ルビコンの掟は、たとえトラブルでもオイルさえも自然の中に残してはならないんだ。それが岩でもね。それに後からここを通過する他のパーティーがオイルが原因で立ち往生なんてことになったら申し訳ないだろう?」と説明してくれました。こんな会話を野営キャンプを含めた、ルビコン全行程を走破する2日間で数多く耳にしました。

4WD本来の性能を楽しむ

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1台ずつしか通れず、すれ違いはおろか、しかも岩や木々が立ちはだかる道無き道がほとんど。パーソ
ナル無線を活用して手前から他のパーティーが来ることを察知、時には先頭のドライバーはクルマから降りて、すれ違いが可能な場所での待機を頼みに行きます。当然相手から伝えに来るケースも多々発生し、すれ違えるまでに待つこと30分や1時間は当たり前。それでも互いに笑顔で手を上げて「気をつけて!!」と挨拶を忘れない。とにかく皆心優しいのです。ルビコントレイルでは「オフロードと言う特殊な空間を分かち合い、共通の趣味を一緒に楽しもう!」という考えが徹底されているのです。自然にも、出会った人々にも、そして自分の愛車だけでなく仲間のクルマにも優しくなれる場所。それがルビコントレイルなのだと体感できる出来事の連続でした。

「一度訪れたなら何度でも来たくなる。ましてそれが半年とか一年ぶりともなれば、初めて走った日の感動を思い出すことだって出来るんだ」とメタルテック社のマークは笑います。「こんなロックばかりのオフロードを走れば大切にしているクルマがボコボコになるのは当たり前さ。でもメンバーの顔を見てごらんよ、とても良い顔してるだろ?ちょっとキズがつくだけで嫌な顔をしていたのにさ!」スタートしてから数時間後には下回りがヒットするガツンゴツンと言う音がそれぞれのドライバーにとって当たり前となり、それでも皆が夢中で前進を試みる姿が、そして一つのステージをクリアした時の笑顔が、実際とても素敵に見えたのが印象的でした。

 西海岸はワシントン州やオレゴン州、遠くはテキサス州やコロラド州からはるばるルビコントレイル走行のためだけにやって来たメンバー達に「なぜオフロードを走るのか」という質問をぶつけてみました。
 迷彩色にカスタムされた愛車のFJクルーザーはローディング業者に陸送させ、テキサスから飛行機でやって来るほどルビコンを走りたかったと言うニコラスは言います。「FJクルーザーを手に入れた時は、イザとなればオフロードも走れる頼もしい快適SUVでしかなかったんだ。でも、ちょっとしたきっかけでオフに行ってみたら4WD本来の性能に驚いたよ。こんなに楽しいことを知ってしまった以上、走らないなんて考えられない」
 ワシントンから10歳の長男のコーンラットと訪れたバーント(シルバーFJクルーザー)曰く「私にとって唯一の趣味だからこそカスタムに投資してそれなりに満足していたけど、ルビコンに来て何かが変化したよ。いきなり巨大岩にスタックした時は「来なきゃよかったかも…」と後悔したけど、皆が必死で援護してくれるだろ。ボディーに乗っかってトラクションをかけてくれたり、重い岩を大勢で移動してくれたり、難易度の高いセクションでは右に左にハンドサインもくれる。そりゃクルマは壊さない方がいいに決まっているが、走り切れた時の満足感は格別だ。帰ってからのワイフの怒った顔が目に見えるようだけどね!」

 トヨタが米国で初めてディーラーを設立したことから『トヨタ発祥の地』と呼ばれるサクラメント、そこからほど近いエリアにルビコントレイルのエントランスがある。「偶然かも知れないけれど、オフロードエリアの近くに拠点に選んだトヨタだからこそ、ランドクルーザーはアメリカ人に受け入れられたのではないかと思う」とマークは語ります。「数台のトヨタジープから始まり、FJ25、FJ40へ、日本から米国にやってきた当時の車両を購入したオーナー達は、ライバルであるジープと張り合うべくルビコントレイルへと導かれたのではないか」と…。

Metal Tech
http://www.metaltech4x4.com/metaltechnew.html

photo&text:Yoshi Aso 

www.1111garage.com


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