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ALL GENREFrom Los Angeles 大自然が生み出したビュート、唯一無二の景色に圧倒される。

2010.12.14

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こんにちは、From L.Aコラムのyoshi asoです。渡米して8年、遥か遠くから見ることはあっても間近に行くことのなかったモニュメントバレーに先日、訪れる機会がありました。あまりにも雄大で、なんとも不思議な感覚を体験、米国のことはある程度知っているつもりでいた僕に、今までにない新しいアメリカを感じさせてくれました。今回はそんなモニュメントバレーをクローズアップしたいと思います。

3つの州の境界にそびえる

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トヨタの大型SUV、セコイアでアリゾナ〜ユタを巡った。雑誌のカバー・フォトにうってつけのロケーションがあちらこちらに存在する

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写真では距離感を伝えるのが難しいが、巨大なビュートを横切るダートロードでそのスケールが理解頂けるだろうか。このダートは今も住民たちの生活道路なのだ

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ジョンウェインズ・ポイントと名付けられたここには、ジョンウェインの初主演西部劇ムービーである1939年製作“Stagecoach”(駅馬車)の撮影地として使用された場所であることがサインボードに記されていた

 ネバダ州とアリゾナ州、そしてユタ州を駆け抜けるロードトリップの途上、前々から一度は間近からゆっくり見たいと思っていたエリアに足を踏み入れました。それがモニュメントバレーです。マップで見ると合衆国西南部のユタからアリゾナ北部に広がる一帯なのですが、実際に行ってみると道路1本を挟んで右がアリゾナ、左がユタ、そしてそのまま東へ向かうすぐそこがニューメキシコとなっている州境なんです。ビュートと呼ばれる岩山が点在、2億7千万年ほど前の地層が風化と浸食を繰り返し形成されたという景色がそこにありました。今でも毎日、ビュートのカタチは変化しているそうで、この広陵とした風景も生き物と同様なのだとあらためて認識、同時に太古の昔からの時の流れの中に今自分はいるのだと思うと、何とも不思議な気分でした。
 モニュメントバレーは数々の名作ムービーの舞台になっていることでも知られています。1938年にジョン・フォード監督による「駅馬車」や「荒野の決闘」、「黄色いリボン」に「アパッチ砦」などの名作がモニュメントバレーでシューティングされました。近年では「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」や「フォレストガンプ」、「インディジョーンズ/最後の聖戦」などメジャーな作品にもこの地が登場しています。その他、クリントイーストウッドの「アイガー・サンクション」やそれにロードムービーの金字塔、「イージーライダー」や「テルマ&ルイーズ」でも舞台の一部となっています。
 抜けるような青い空と赤茶けて広漠といえる荒野のコントラストは、ダイナミックな映像作りにうってつけの場所なのは周知の通りです。

今も『半独立国』であるモニュメントバレー

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ふと、地面を見ると、そこにはナバホ族が暖をとったのか、はたまた食事をしたのか、こんな焚き火の痕跡がいくつもあった

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WILDCAT TRAIL。すなわち「無謀な道」のサインボード。そこにはいくつかのレギュレーションが書かれている。例えばハイキングをするなら必ずブーツかシューズを履くことなどだ

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これはビュートではなくメサと呼ばれるテーブル形の台地。2億7千万年前の地層は今日もすこしずつ風化や浸食によって表情を変えている

 正式名称はMonument Valley Navajo Tribal Park(モニュメントバレー・ナバホ・トライバル・パーク)。アリゾナ州北部を中心に日本の東北6県ほどの面積の中で、現在約25万人のネイティブアメリカン、ナバホ族が生活しています。この居留地をNavajo Nation(ナバホ・ネーション)と呼び、合衆国公認の『国』であり、ナバホ独自の大統領を持ち、独自の法律、国旗、国章、学校、大学、警察に準ずる組織 をも有する『半独立国』、そうモニュメントバレーはアメリカ合衆国の国立公園ではないのだそうです。また、ここでは現在も禁酒法が定められており、居留地内では一切の飲酒とアルコールの類の販売が禁じられています。 たとえ観光客相手の店やロッジであっても飲酒は許されないとのこと。ナバホではなくスー族だけど、僕の大好きなゴローズの高橋吾郎さんもきっとこんな場所でインディアンとしての生活を送っていたのだろうか、と思いを馳せる聖地の旅でした。

photo&text: Yoshi Aso

http://www.1111garage.com

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