MOTORCYCLEFrom Los Angeles 70年代のモーターサイクル・アートが誌面に繰り広げられる"DicE magazine"。このマガジンをプロデュースするMatt Davisに、そのコンセプトを聞いた。
2011.10.28
ご無沙汰していました。ここ数ヶ月、全米を放浪していたFrom L.A.コラムのyoshi asoです。
欧州イングランドから数年前に渡米、遊び心満載な70年代アートをモチーフとして、モーターサイクルをメインに表現する"DicE magazine"。今ではアメリカはもちろん、日本のバイカーにもファンが多い定期刊行マガジンですが、今回はそのDicEの創造主であるMatt Davisを直撃、その日常やモーターサイクルへのこだわりなどをクローズアップします。
アーティスティックな世界観はモーターサイクルライフから
Mattの愛車である59年パンショベル。ストローカープレート84キュービックインチのモーターに、48年ウィッシュボーンフレーム、ナローZバーにシーシーバーでフルオールドスクールカスタムを施している
LAの北部、パサディナにあるMattの自宅兼DicEのガレージオフィス。住宅地でひときわ目立つDicE Van、バックヤードには数台のパンヘッドやショベルをカスタムする憩いのガレージエリアがある。スタッフやMatt達が少年に戻る場所だ
こちらはハリウッドにある編集オフィス。締め切り間際でもユルく雑談を交わすMattとパートナーのDean Micetich。この場所から70年代アート満載のマガジンが生まれる
Matt Davisに会ったのは数年前、ロングビーチ・サイクルスワップミートでした。とても気さくで僕と同年代だったこともあり、自宅兼ガレージとなるロサンゼルスのパサディナにある隠れ家的オフィスやハリウッドの編集オフィスにも遊びに行ったりするようになりました。彼はロンドン生まれの50歳で、16歳からモーターサイクルに乗り始め、25年間はブリティッシュモーターサイクルオンリーで乗り継いできましたが、7年前のある日、86年モデルのエボスポーツスターを購入して以降、オールドスクールチョッパー乗りへの道が現在も続いています。
5年前にロンドンからアメリカに移住、ロンドン時代から継続して"DicE magazine"を主宰しながら、愛車である59年モデルのパンショベルで全米中を飛び回っています。Matt曰く「ハーレーに乗ることを諦めてブリティッシュバイクにもう一度戻ることは、本当に難しいことだと思うんだ。ハーレーダビッドソン、特にヴィンテージな馬って、血管に入り込むんだよ。僕は自分のハーレーダビッドソンと共に、色々な道を駆け抜けて来て、たくさんのいいことにも巡り会えたし、たくさんの嫌なことも経験したんだ…。それでも僕はもっと乗っていたいし、そういうことがあって欲しいと思う」
もしハーレーがなかったら?と聞くと「あぁ、それは簡単だね!僕の手はずっと綺麗なままだっただろうし、血圧も低かっただろうし、髪も抜け落ちることもないだろうし、銀行の口座にいくらかお金も入ってただろうね!でもそれを変えたいとは思わないなぁ」また「僕の妻は、あなたのバイクは永遠に完成しないわね、っていうんだよ。だって本当に気が遠くなるような時間をガレージで過ごしているからね。でも僕自身、このバイクと共に過ごす、カスタムに費やして来た月日が、とっても幸せな時間だと感じるんだ」
オーナーであり、フォトグラファー、アートディレクター、そしてライターとして世界中のバイカーに向けてアーティスティックで独特な世界を発信し続けるDicE magazine。このマガジンがこんな日常生活から生まれるのだなと実感できる生の声だと思いませんか。
ハリウッドにDicE Shopをオープン、12月にはヨコハマにやってくる!
オフィスの壁に貼られた写真には昨年の来日時、富士山を目指してライドしたMattとDeanの姿が。ちなみにムーンアイズのシゲ菅沼氏からモーターサイクルを借りての旅だったとのこと
DicEのグッズはアメリカでも大人気で、9月にはラインナップを大幅に増やしつつ、ハリウッドオフィスの真ん前にDicE Shopをオープンした
ロンドンから渡米して5年、DicEの取材も兼ねて全米を愛車で飛び回るMattとDean。スナップにはアーティスティックなマガジンを作り出している彼らのバイカーとしての日常の姿が納められていた
アメリカのバイカーはもちろん、ヨーロッパや日本でも人気の高いDicE magazineですが、9月にはなんと、ハリウッドのオフィスの目の前にDicE Shopをオープンしました。今までのアパレル関連のTシャツやキャップをオンラインやイベントで販売していましたが、ポイントカバーなどのオリジナルパーツまでをラインナップ、DicE magazineファンには嬉しいニュースです。
また、先日、Mattからメールがあり、「DicE Partyなる企画を12月3日の土曜夜にヨコハマで開催するよ。詳細はComing Soon!」とのこと。今年もムーンアイズのホットロッドショー開催に伴い来日するようです。誰とでも気さくに話してくれる彼の人柄や多彩な話題がDicE magazineの源であることを直接知ることが出来るいい機会ではないでしょうか?
そうそう、DicE magazineを作る上で欠かせない相棒のDean Micetichも、いずれFrom Los Angelesでご紹介したいと思います。
http://www.dicemagazine.com/
photo&text: Yoshi Aso
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