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ALL GENREFrom Los Angeles 自然が作り出した芸術。アリゾナAntelope Canyonで幻想の世界を堪能する!

2011.11.21

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こんにちは、From L.A.コラムのyoshi asoです。
 今年夏の終わりから全米を放浪してきました。カリフォルニアから北上、サウスダコタから東海岸のフロリダまで、そしてまた西に進路をとり、メキシコの国境周辺を辿りながらロサンゼルスまで12,000マイル(約19,200km)を走破しました。
 そこでFrom L.A.コラムでは、様々な場所や現地のWheel Junkieなどを少しずつですがクローズアップしていきたいと思います。今回ご紹介するのは自然が作り出す想像を絶する芸術、アリゾナ州北部にあるAntelope Canyon(アンテロープ・キャニオン)です。

自然の偉大さを思い知るスロットキャニオン!

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Antelope Canyon入り口まではナバホ族の女性ガイドの案内で行くことが出来る。定員12名の荷台を持つ4WDピックアップでオフロードを行く

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細いクラック部分がアンテロープキャニオンの入口。ガイドが先導してくれ、各ポイントの特徴やヒストリーを解説してくれる

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正午前後の晴れた日がベストな観光時間。太陽光の微妙な移動により、Antelope Canyonの内部の光景が刻々と変化する

 渡米9年、取材などで他州に出向くこともしばしばありましたが、思い起こしてみると、各地の風土に触れ、自分なりにじっくりと味わうことをしてこなかったことに気づきました。カリフォルニアだけを知っていてもアメリカを理解したとは言えないと思い、行きたい場所や会いたい人をある程度ピックアップ、正確なルートやスケジュールは決めずにキャンプや安モーテル泊の放浪の旅に出ました。
 まず北上してネバダ州経由でアリゾナ州へ。ここは以前にご紹介したモニュメントバレーやグランドキャニオンがありますが、その中でも「時間やお金を費やす価値のあるエリア」として知られるAntelope Canyon。ここから5マイルほど離れたユタ州との境に位置するページという街のLake Powell recreational area(パウエル湖国立保有地)のキャンプ場で3日ほどキャンプしつつ、このAntelope Canyonを訪ねました。位置的にはMonument Valley(モニュメントバレー)やNorth Rim of the Grand Canyon(グランドキャニオン・ノースリム)から2時間、South Rim of the Grand Canyon(グランドキャニオン・サウスリム()から3時間、Zion National Park(ザイオン国立公園)からは2時間のところにあります。

 Antelope Canyonは1〜2時間で全体を見て回れる規模ですが、その極めて美しい地質層と幻想的な空間は人工物では到底かなわない、大自然の力強さに圧倒されます。 
 行ってみてわかったことですが、実際には2つのAntelope CanyonがRoute-98を挟んで一つずつあり、国立でも州立公園でもありません。Upper Antelope Canyon(アッパーアンテロープキャニオン)とLower Antelope Canyon(ロウワーアンテロープキャニオン)は、Navajo Nation(ナバホ・ネーション)によって所有されているのです。この地域を訪れるツーリストもこのキャニオンを見逃してしまうことがあると言われているとか。

何時間いても飽きない幻想空間。

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気の遠くなるような時間を経て雨水や風の浸食により作られたなめらかな岩盤で構成されるスロットキャニオン

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ツアーは行きも帰りも同じメンバー&ガイド、人種や年齢を超えてふれあう機会となった

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ガイドはヒストリーの説明だけでなく、カメラのシャッターポイントまで教えてくれる。ちなみに真ん中の赤いTシャツがナバホ族の女性ガイド

 僕が訪れたのはUpper Antelope Canyon。ガイドは現地のナバホ族(ほとんどが若い女性)、4WDピックアップの荷台に乗ってオフロードを10分ほど行くと入口がありました。ガイド曰くここの地名はナバホの言葉で「水が岩を流れる場所」という意味。Tse Bighanilini(ツェー・ビガニリニ)とも呼ばれ、地表と同じ位置にあり、岩などを登る必要性が無いことと、キャニオン頭頂の開口部から直接照射する太陽光線が特徴とのこと。「どうしたらこんなスロットキャニオンが出来るのか?」とガイドに聞いて見ると「ナバホ砂岩の何百年にも及ぶ侵食によりできた地形で、主に鉄砲水や風の影響よるもの。雨水は谷間を流れ、より狭い通路に流れ込み加速して砂を拾いあげ、長い時間をかけて砂岩を侵食します。狭い通路は奥で広くなり鋭い岩の表面が滑らかに削られ、流れるような特徴的な造形を生み出すのです」
 過去にはブリトニー・スピアーズがPVのロケ地に選んだ場所としても知られますが、97年に観光客が鉄砲水の犠牲となる事故も起こっており、それ以来、ナバホ族のガイドを付けての訪問がマストとなっているようです。

 刻々と変化する幻想的な空間を飽きることなく眺め、時間を忘れてシャッターを切る。この場所は異次元空間、さながらおとぎの国のようでした。

http://www.navajonationparks.org/htm/antelopecanyon.htm

photo&text: Yoshi Aso

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