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MOTORCYCLEFrom Los Angeles "DicE magazine"の番頭、Dean Micetichと彼のハーレー

2011.12.30

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お久しぶりです、From L.A.コラムのyoshi asoです。
今回は"DicE magazine"の番頭的存在で、主宰のMatt Davisにとってなくてはならないベストパートナー、Dean Micetichをクローズアップします。ロンドン生まれの彼ですが、「ジョークで人生を漂う」と言った人柄はアメリカ人に近く、いつでも周囲を幸せにしてくれる存在です。

eBayで憧れのビッグツインを手に入れて

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Deanと彼が10年乗ったアイアンスポーティー。かなりのフルカスタムながらビッグツインには叶わないということで、なけなしの全財産を注ぎ込んでパンヘッドに乗り換えた

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「こうやっていつも置いていかれちゃうんだよ。気に入っててもこれじゃパンヘッドに乗り換えたくなるキモチ分かるだろ」とこの写真を見ながらDean

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念願のパンヘッドを手に入れてから自分なりのカスタムに辿り着くまでに悪戦苦闘したDean。ホットロッドカスタムショー2010で来日したこのFLは、彼にとってなくてはならないパートナー

 DicE magazineのMattとDeanといえば毎年恒例のMooneyes主催ヨコハマホットロッドカスタムショーにも度々来日、日本のバイカーやホットロッダーにもお馴染みだと思います。Deanが彼らのガレージで話してくれたのは、もっぱら乗り継いできたハーレーのことでした。「去年女房を入れ替えたんだ。10年近くアイアンヘッドに乗っていてあらゆる箇所をカスタムしてきたんだけど、それはビッグツインをビルドしたり維持する金がなかったからさ。かなり自分好みにイジってきたけど、フリーウェイで時速60マイルで走ってた友達に、いつも左後方を走ってることを笑われてね。もうこれはステップアップするしかないってことで、有り金全部を使って憧れのパンヘッド探しが始まったんだ。オレは独身、もう分かってると思うけど、女房っていうのはハーレーのことさ」
 1957年FLパンヘッドをe-Bayで見つけた彼は無意識にクリックしてしまったそう。「見た目は最悪なんだけど、90年代に誰かがレストアしたフルオリジナルってタイトルでね、思わずクリックしちゃったよ」そのパンがこれなのかと見入っていると…「最初は全部オリジナルのままにしておこうと思ったんだけど、OEMのカラーで乗りたくなってペイントしたんだよね。一度その状態で乗って、自分はこういうデカくてヘヴィーなバイクに乗るには小さ過ぎるって気がづいてしまった。で、ボスであり親友でもあるMattに電話して全部パーツをはずしてチョッパーにするって言ったんだ。次の日にはMattの自宅兼DicE Garageでバラし始めた。オレたちはアジャストできるレンチ一本でそれをやったのさ」とウインクするDean。なぜレンチ一本だけ? と聞くと「それはMattが他のツールを全部道路でなくしたからさ。その理由は詳しく知らないけど想像はつくよ、古いハーレーに乗ってる奴ならさ」

DicE Magazineの魅力の根源

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両手離しで陽気にポーズを取る。しかし実はこのあと凄い結末に…。それも笑い飛ばすポジティブそのもののDean

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DicE magazineのMattとDeanのキックスタート。パサディナの隠れ家的ガレージから出たクロスロードでのワンショット

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ホットロッドカスタムショーにあわせ来日した際のショット。2台のハーレーはMooneyesのシゲ菅沼氏から借りたもの

 Deanがパンヘッドに憧れ続けていた理由には、旧いハーレー一筋だった父親とその仲間たちの存在があると言います。そしてもう一つはScott Craigの"Scallywag"というチョッパー。これを見た瞬間に「パンヘッドを持たなければならない」と本能的に心が動いたそう。
 If you didn’t buy this Harley-Davidson…what would be different from your lifestyle now?(このハーレーを買っていなかったら、君のライフスタイルは今とどう違っていた?)
そんな質問には「ストレスフリーな人生を送ってて、なおかつ、もっとお金がポケットにあっただろうね。代わりにそろそろゴルフを始める必要があるかなって思っただろうね。チョッパーに乗るより危なくないし。実は正直、時速30マイルでもオレは怖いんだ…。でもね、それに勝る悦びや、仕事ではあるけれどアメリカを旅したり沢山の素敵な人と出会えたり得るものも多いんだ」と笑うDean。
 「このパンは12,500ドルで買って、はずしたどうしょうもないパーツを全部売って、それが4,500ドルになったんだ。見た目と乗り心地を良くするための、その後ここまでのカスタムにトータル15,000ドルくらいはかかってる。支払いはまだまだ続くのさ。マジ、このことについて考えると気がめいるよ」と肩をすくめます。
 リーゼントにスリムなパンツ、フィフティーズを地でいく彼の風貌を見ても分かる通り、オールドスクールなのは愛馬ハーレーだけでなくファッションからコレクションまで、Deanの日常生活すべてに一環しています。自然体でありながらこだわりを持ち、遊びまでも生き様の一部として上手く取り込んでいる、DicE magazineの独特でユニークな雰囲気は彼の発するすべてが詰まっているのかも知れません。

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From LA DicE magazineのプロデューサーMatt Daviceに聞く

http://DicEmagazine.blogspot.com
http://DicEmagazine.com

photo: Dean Micetich & Yoshi Aso
text: Yoshi Aso
http://www.1111garage.com

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