MOTORCYCLEFrom Los Angeles 西海岸バイカーたちにゴッドハンドとして知られるビルダー、Mr.Slimここにあり!
2011.01.15
From L.A.コラムのyoshi asoです。1年ほど前からモーターサイクルイベントなどで言葉を交わすようにようになった、斬新なホットロッドやカスタムモーターサイクルをビルドしている男、Slimの話しを今回はクローズアップしたいと思います。
斬新な発想とセンスを具現化するホイールジャンキー
日本のデイトナ誌が取材に来たことも。掲載されたマガジンを「ほらね」とSlim。他にもDICEマガジンやチョップカルトwebなどで紹介されるほど、カスタムビルダーとしての実力は認められている
知る人ぞ知るSlimの代表作"Seppuku The Trike"!。カワサキKZをベースにスプリンガーフロントエンドからフレームまでオールドスクールなカスタムが施されている
これも彼の代表作といえるNanookと名付けられたアーティスティックな2サイクルシングルエンジン搭載のモーターサイクル。イベントなどで実際に彼自身が走行するパフォーマンスも有名な渾身の1台だ
米国で行われるモーターサイクルイベントに行くと、必ずといっていいほど出会うメンバーがいて、その中でも特に気になっていた一人がSlimでした。いつも面白いカスタムを施したモーターサイクルを出展していたり、ハンドメイドのパーツをセールしていました。やがて言葉を交わすようになり、彼のファクトリーにも遊びに行くようになりました。ロサンゼルスから2時間ほどの郊外のレッドランドという街に拠点を置き、じっくりとアーティスティックなモーターサイクルをビルドしているようでした。
「9歳の時に溶接技術を父から学び、10歳で一からクルマを仕上げたのがビルダーとしてのキャリアの始まりさ」と話してくれました。数年前まではホットロッドをメインにオーダーを受けていたようですが、最近はモーターサイクルカスタムが中心。その自由度の広さや造形・アートとしても創作し甲斐があることから、1つ1つのパーツにこだわり60〜80年代の車両をベースにカスタムモーターサイクルをビルド、その斬新なスタイルで多くのバイカーに知られるようになったようです。ファクトリー内には作品とともにショーコンテストで獲得した数多くのトロフィーが無造作に置かれ、彼の実績を物語っていました。
ハイクォリティなのにチープ、それがコンセプト
最近、自分で建てたというSlim Fabの新しいファクトリー。以前は隣のスモールスペースでビルドしていた。壁の棚にあるパーツをハンドメイドで加工して、まったく別物のように仕上げる
依頼されるカスタムはアメリカンが圧倒的に多いが、Slim自身はレーサーカスタムが好みで、彼の作品はアグレッシブなボバーがメイン。ビンテージモーターサイクルのローカルレースにもエントリーしているとか
これも日本車ベースでフルビルドした1台。フロントエンドのディテールやフレームのライン、ジョッキーシフトにマフラーなど、米国でも類を見ないモディファイだ
ここ数年は、年間で約150台のモーターサイクルのビルドやパーツのオファーがあるというSlim。そんな彼にビルダーとしてのスタンスやコンセプトについて聞くと
「多分、カスタマーの要望はほとんど実現可能だと思う。ミッドペグ&フォアードコントロールやジョッキーシフト、リジッドフレーム、タンクにハンドルバーのカタチも自由自在さ。そして“ハイクォリティーだけどチープ”これががセールスポイントでありSlimコンセプトにしているんだ」と笑顔で答えてくれました。
「今、丁度Harley-Davidsonを2台、ショベルとアイアンなんだけど、フレームを作り終わったんだ。これからエンジンを乗せて、タンクやハンドルバーなんかの細部はどこにもないようなカスタムを思案中さ。2台ともオファーがあってスタートしたんだけど、内容はすべてお任せとのことで、自由に楽しみながらやらせてもらってる」
彼は日本車のモーターサイクルも得意で、ネイキッドのストリートから2ストのオフ車でさえオールドスクールカスタムにしてしまう、ウエルディングからエンジンまで、全てをこなすプロフェッショナルでした。1年ほど前には日本からデイトナ誌が取材に来たとか。とても気になる彼の動向。今後もいろいろ取材を続けたいと思います。
Slim Fab:
http://slimsfab.blogspot.com/
photo&text: Yoshi Aso
http://www.1111garage.com
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