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MOTORCYCLEFrom Los Angeles ハーレーダビッドソン・ミュージアムに見る、圧倒的パワーの源(VOL.1)

2012.02.24

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こんにちは、From L.A.コラムのyoshi asoです。昨年ミルウォーキーを訪れた際、モーターサイクルファクトリー『JR'sサイクルプロダクト』のビルダーであるウォーレンと出会いました。彼は地元ミルウォーキーにある『ハーレーダビッドソン・ミュージアム』設立時に様々な協力をしたことで、この博物館のVIPとなっている人物。次の日が僕のバースデーだったことから、ウォーレンはその場でミュージアムのスタッフに電話、インビテーションをプレゼントしてくれました。ということで僕が見たハーレーダビッドソン・ミュージアムを数回に分けてクローズアップしたいと思います。

ミルウォーキーに経済効果をもたらすミュージアム

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パーキングとエントランスの間にあるブロンズ像“Dynamic Hill Climber”はジェフ・デッカー作の万人が認める逸品。すべてのハーレーエンスーに向けてとウィリー・G・ダビッドソンとナンシーさんがメッセージを贈っている

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観光客はもちろん、地元のバイカーや家族連れも数多く訪れるハーレーダビッドソンミュージアム。全米を横断しているバイカーが立ち寄ることも少なくない

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2011年のムービー、キャプテンアメリカ・ファーストアベンジャーに使用された1942年モデルのWLAがチケットカウンター前に展示されていた

 フリーウェイが複雑に交錯するウィスコンシン州ミルウォーキーのダウンタウンにほど近い、ハーレーダビッドソン本社に併設されるかたちで2008年に建てられたのがハーレーダビッドソン・ミュージアム。ロードサイドはもちろんフリーウェイ上にもサインボードがあり、来場者にとても親切な道標となっていることだけを見ても、ここがミルウォーキーにとって重要な存在であることが伺われます。ミルウォーキー・カウンティーはハーレーダビッドソン社と手を組んでの『街おこし』を計画。オープン後数年で、このミュージアム関連の収益だけでミルウォーキーの地域経済に対して年間7,800万ドルを生み出し、1,230万ドルの州/地方税がもたらされているとのこと。
 お膝元の街だけに、ノーヘルで気持ち良さそうにライドするハーレーライダーを数多く見かけることができるのも印象的でした。
 到着するなり圧倒されるのは、あえて骨組みが見える造りとした外観とお馴染みの「バー&シールド」のロゴを施した世界最大級の発光ネオンサイン。そしてジェフ・デッカーが製作した大変高価だと噂のブロンズ像の「ダイナミック・ヒルクライマー」、これだけでハーレーファンならずともテンションが上がってしまうのではないでしょうか。
 ハーレーダビッドソンは世界各国に H.O.G.(Harley Owners Group)と呼ばれる、いわゆるオフィシャルのオーナーズクラブを組織、100万人以上のライダーが登録しており、このミュージアムはその圧倒的パワーに支えられて建てられています。2階のエントランス前には、その感謝を込めた世界各国にあるH.O.G. パッチがレザーベストと一緒に展示され、米国内だけでなくヨーロッパや東南アジア、日本の地名のパッチもディスプレイされています。

レストアされた歴代レアモデルが400台!

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世界各国にある1400ものH.O.G.登録エリアのパッチから315エリアをチョイスしてディスプレイ。このミュージアムは関係者の他、登録している世界中のハーレーエンスージアストのお陰で成り立っていることの証

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1903/04 SERIAL NUMBER ONEがハーレーダビッドソン社の記念すべき第一号機。フロントタイヤに沿って弧を為すダウンチューブはクラン クケースを囲い込むように取り回されている。26.84ciのシングルシリンダーエンジンに前後28インチのホイールを装備。ミッションはなく、ペダルによってエンジン始動。まさに歴史的遺産だ

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ハーレーファンならずとも一見の価値アリな、歴代珠玉の名車たち。世界中から集められ、多くの協力者たちの力も借りながら美しいコンディションにレストアされた車両の数は何と400台!

 チケット・カウンターからエレベーターに乗り2Fへ、ここがミュージアムの入口となります。まず目に飛び込んでくるのは、年代別にディスプレイされた歴代ハーレーたち。手の届きそうな距離に創業時から現代に至るまでの主要モデルやレアモデルが400台展示されており、1台ずつじっくりと見ていくと1日があっという間に過ぎてしまうほどのスケールです。この車両たちはアメリカ国内だけでなく海外からも収集、膨大な時間をかけて1台1台丁寧にレストアされたのだそうです。僕の大親友であるサウスダコタ州の『カールスサイクルサプライ』のマット・オールセンや、冒頭に紹介したウォーレンもこのレストアに際し多大な協力をしたのです。
 100年を越える歴史の中にはVツインではないモデルも存在、その事実を知らないファンにとって驚きとなりうる車両も展示されています。 1960年代にハーレーが二輪部門を買収したイタリア「アエルマッキ社」が製造したシングルエンジンの『スプリント』やモトクロッサー『MX250』、スクーターの『トッパー』などはもとより、軍の要請でBMWを真似て製作された水平対向モデル『XA』や、2サイクルシングルエンジンを搭載した『スキャット』などは情報がほとんどなく、なかなかお目にかかれないレアモデル。また、製品開発時に製作されたモックアップ(木製模型)や、設計図面が見られるコーナーも用意され、歴代Vツインエンジンの展示だけではなく、ハーレーが開発、生産にかかわってきたあらゆるモデルや開発風景も紹介されています。
 その他、ヒルクライム競技用のマシンや三輪の『サービカー』、ミリタリーや公共機関で使用されたモデル、ハーレーダビッドソン第1号(シリアルナンバー1!)や439ccのシングルモデル、50年代に販売された『B Hummer』、1954年スポーツスターのルーツとなった『Kモデル』など、この展示だけでも充分にお腹いっぱいという気分です。
 ここはハーレーフリーク、バイカー&ホイールジャンキーなら、是非その目で確かめて欲しい、とても素敵な場所です。ミュージアムで見たハーレーダビッドソンにまつわるモデルや品々は今後もFrom L.A.コラムにてクローズアップしたいと思います。

photo&text: Yoshi Aso
special thanks:
ハーレーダビッドソンミュージアム
http://www.harley-davidson.com/wcm/Content/Pages/HD_Museum/Museum.jsp?locale=en_US


JR'sサイクルプロダクト
http://jrscycleproducts.blogspot.com/

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