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ALL GENREGAO NISHIKAWAの週刊イラストギャラリーアーカイブ Vol.15

2010.12.09

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"At the Weight Station."
 フリーウェイを利用して旅をしていると、州境をまたいだあたりで『Weight Station』と書かれた看板を見かけることがある。いかにもアメリカらしい巨大な18輪トレーラーなど貨物トラックの重量を計測、危険な積載オーバーがないかを確認するとともに、持ち込まれる荷を確認することを目的に設置されているという。
 映画の中では悪者として扱われることも多い18輪トレーラーだが、制限速度は乗用車よりずっと低く設定され、こういった施設により厳しく取り締まられてもいる。そのお陰と言ったらドライバーに失礼だけれども、旅の途中で出会ったトレーラーは例外なくジェントルに走行しており、そのドライバーたちもナイスガイであることが多い。
 『Weight Station』でチェックされるトレーラーの積み荷の話しに戻る。合衆国の名の通り、それぞれの州が独立した国家のように異なる法律を持つ土地柄だから、麻薬はもちろんのこと、酒類、柑橘類、動植物などの持ち込み条件も州ごとに異なる。州法に触れる荷が見つかった場合には、その先に進めなくなることはもちろん、罰則を受けることにもなるのだ。

 モーターサイクルで走るにはまだ肌寒い春先、快晴の昼下がり、借り物のハーレダビッドソンでフリーウェイを東に走る。New Mexicoを抜け『Welcome to Texas』の看板を過ぎた頃、トイレに行きたくなってしまった。しかしフリーウェイ上でパーキングエリア、サービスエリアのような親切な施設にお目にかかることはまずない。日本の高速道路と異なり出入りがFREEゆえ、食事や給油、休憩の必要があれば、それらの表示のある出口を出てしまえばいい。だから時々ある『Rest Area』の看板に従って進んでも、そこにはだだっ広い駐車場があるのみ。売店や飲み物の販売機はもちろん、トイレすらない所も多い。
 『Weight Station』の看板を見つけて駆け込むと、腹の出っ張った白人のオフィサーが、不審そうに腰のホルスターに右手をやりながら近づいてくる。ここはモーターサイクルとは無縁の施設、確かに僕は不審者だ。そんな彼に両手を見えるようにしながら、努めて明るく事情を話す。すると笑顔になった彼は、事務所代わりのモーターホーム(キャンピングバス)にあるトイレを使わせてくれた。
 帰り際に「写真を撮らせて欲しい」と言うと、わざわざパートナーを呼んでテンガロンハットをかぶり直し、フォード・クラウンビクトリアの前でポーズをとった。


 木曜日恒例のGAOイラストギャラリーアーカイブ、今回は2008年9月15日にアップしたイラストとコラムを掲載。CarTown.jpでは"GAO's Gallery"として隔週でイラストの連載を行っているので、こちらもご覧頂きたい。

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illustration & text: Gao Nishikawa



spacial thanks: CarTown.jp

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