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MOTORCYCLEクールブレーカーの主催者、HOT-DOCK代表・河北啓二氏インタビュー

2010.05.08

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5月30日(日)パシフィコ横浜にて、ハーレーダビッドソンのカスタムショー「クールブレイカー」が開催される。今年で12回目となる人気イベントを控え、主催者であるカスタムショップ「HOT-DOCK」代表・河北啓二氏にお話を聞いた。

すべてを学ぶことで、本物のプロフェッショナルになれる

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自らの立ち位置をしっかり分析しながらクールブレーカーのこれからについて、そしてカスタムについて語る河北氏。Hot Dockのファクトリーにある河北氏のオフィスにて

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クールブレーカーの主催者であると同時に、一人のカスタムビルダーでもある河北氏は、毎年自らも渾身のカスタムを展示している

「最近はショーも増えたし、若いカスタムビルダーもずいぶん出てきました。クールブレイカーも始めた当初と比べ、だいぶ様変わりしたと思います。若いニューカマーが腕試しという感じで毎年20店ぐらい新しく参加してくるようになり、毎回出ている常連さん達もそれに大きな刺激を受けていますね」
 カスタム・ショップ「HOT-DOCK」代表であり「クールブレイカー」の主催者でもある河北啓二氏。彼は昨今の若手カスタム・ビルダーについて、こう意見を述べる。
「すごく頑張っているし、センスのある子が増えた。よく考えているし、勉強もしていますね。いろいろなショーに出て、肌で感じたことを自分にフィードバックしているな、と実感します。
 ただその反面、残念に感じるところも…。何というか、自分の殻の中で上手くまとまっちゃっている気がする。最近の若い子達は、小さなスケールで自分の形を決めちゃってそこから出ようとしない。そんな風に感じられるのが少し残念ですね。
 僕らは『とにかく上を目指そう』という気持ちで、先人の作ったバイクや技術に対して憧れて、尊敬し、時には真似もしながら追いかけてきました。その過程にはドラッグレースやロードレースがあり、旧車があってハイテクカスタムがあった。アメリカがあってヨーロッパもあった。ハーレーのカスタムのあらゆるカテゴリーに興味があり、そのすべてをかじってきたんです。でも、今はそういう人ってあまりいないんじゃないかな。さまざまなカテゴリーの中で、自分が好きでやりやすいスタイルのバイクばかり作っている、というかね…。だから、意外性やオリジナリティが少ない。
 いろんなことを勉強し、それを次に作るバイクに織り交ぜていくことで、徐々に本物のプロフェッショナルになっていく。僕はそう思います。だから、若いカスタムビルダーはもっと視野を広げた方がいい。そして物怖じせず、どんどんショーに出展して試行錯誤しながら、学んでいってほしいですね」

本物が並び、一流のビルダーがしのぎを削り合う場所

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次世代のカスタムビルダーを育てること、そしてクールブレーカーにとどまらない次のステージも見据えている河北氏

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クールブレーカーの会期中はインカムを装着して自ら陣頭指揮をとる。常に来場者や出展者に細やかな気配りを怠らない。中央が河北氏、左は旧友でもあるカスタムビルダー『ロナーセイジ』の中村實氏、右はこのイベントを長年見続けているホットバイク誌の元編集長、池田伸氏。2009年のクールブレーカーにて

この5月で12回目を迎える老舗カスタムショー、クールブレイカー。その変わらぬコンセプトについて、河北氏はこう語る。
「ショーの主役はあくまでカスタムバイク。僕らが何かを仕掛けるのではなく、いい車両が毎回来てくれることが大事。どんなにいい演出をしても、バイクがしょっぱければ、それで終わりです。
 クールブレイカーは本物のカスタムハーレーを見られる場所であり、一流のビルダーがしのぎを削り合う場でなくてはいけない。僕はそう思っています。だから敷居が高いし、場所代もそれなりです。でも、ここに来れば本当にすごいカスタムハーレーが見られる。そんな最高峰のショーであり続けたいですね」
 もちろん河北氏は、ここ数年の状況の変化は十分理解している。現在は名古屋や広島、神戸などさまざまな土地でショーが開かれ、人気のショップが手がけたカスタムハーレーを一度に見る機会は、かつてほど珍しいものではなくなった。そんな中、クールブレイカーの役割も、時代に合わせて変化していくに違いない。
「まだ構想段階なんだけど、来年以降に僕個人のイベントを始めたいと思っています。クールブレイカーという名は残しつつ、もう少し小さなギャラリー的なハコに、僕が1年をかけて個人的に厳選した、僕が好きな20台のカスタムハーレーを展示する。そんなイベントです。
 そしてそこでは、今後伸びていきそうな若いカスタムビルダーをしっかり評価し、育てていきたい。ゆくゆくはそのイベントが若手にとっての大きな目標になってほしいし、ぜひ僕をギャフンと言わせてほしい。すごいバイクだったら、素直にギャフンと言いますから(笑)。
 もちろん僕も、いいバイクを作れたら持っていきます。そしてメディアにも協力していただき、写真を撮ってもらい実際に乗ってもらう。そんな感じで盛り上げていけたらいいですね。
 今後は今まで通りのクールブレイカーと、その新しいイベントを交互に開催していけたら、と考えているところです。ただし、そのためには今年のクールブレイカーをまず成功させねばなりません。だから今回も、たくさんの素晴らしいショップからの出展を大いに期待しています」

※今年のクールブレーカーは5月30日(日)パシフィコ横浜にて開催される。
詳しい情報はクールブレーカーオフォシャルサイトにて。
http://www.cool-breaker.jp

photo:Takeshi"Charie"Yamada/Gao Nishikawa
text:Naruhiko Maeda(office221)

取材協力:HOT DOCK
http://www.hot-dock.co.jp

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