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MOTORCYCLE"JAPANESE SPEED JUNKIES ON SALTFLATS 2013"/ボンネビルに立つジャパニーズたち

2014.01.30

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ユタ州の北西にあるランドスピードレーシングの聖地、ボンネビル・ソルトフラッツでは毎年夏、モーターサイクルオンリーで競われるレース、BUB MOTORCYCLE SPEED TRIALSが開催される。映画「世界最速のインディアン」の舞台、ボンネビルにはバート・マンローのようなSpeed Junkieが世界各地から集まってくる。そこに3人の日本人の姿もあった。

世界最速!

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ヒロ小磯自身のオリジナルデザインによるフェアリングの中には、スーパーチャージャーで武装した2200ccVツインレーシングエンジンが。

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見渡す限り真っ白なソルト・フラッツで最高速記録に挑むヒロ。

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ヒロと愛娘のエリ。

 ラスべガスにあるディーラー、ハーレーダビッドソン・レッドロックのメカニックであり自分でチューンしたハーレーで参戦しているヒロ小磯。2008年、通勤にも使っていたダイナをチューンすることで始まった彼の挑戦。5年間でAMAアメリカ記録を8タイトルとFIM世界記録を4タイトル獲得した。特に2011年の活躍は目を見張るものがありAMA、FIM合わせて6タイトル、ストリートリーガルのハーレーとしては名実共に世界最速となった。2012年は、前年までのノーマルフォルムからフェアリングを装備してLSR専用のマシンとなった彼のハーレー。2200ccのレーシングエンジンにスーパーチャージャーをセット。全米でも有数のハーレーメカニックとなったヒロがエンジンからシャシーまですべてをチューニング、フェアリングもデザインした。ファーストランから前年の記録を上回り2日目には200マイル(約320キロ)を軽く突破。しかし3日目にマイナートラブルからマシンが炎上。目標だった時速200マイルを超えること無く彼のレースは終わった。そして2013年。昨年のウイークポイントを徹底的に見直しつつ、最高出力275.65psというOHVエンジンとは思えないパワーを得た。8月最終週、初日から調子良く自己記録を更新し続け、雨のため一日遅れの最終日までにAMAナショナルレコードを2タイトル、FIMワールドレコードを1タイトル獲得。最高速度は時速214.653マイル(345.45キロ)。ハーレーとしてはストリームライナーを除く世界最速をマーク、前人未到の境地まで上り詰めたヒロは、来年も更なるスピードを目指す。彼のレコードの影には奥さんのエリンと愛娘エリのサポートがあった。10歳のエリもLSRに挑戦したいと言い始めた。親子で世界最速を狙う日もそう遠いことではないだろう。
 今年、ボンネビルを見学のために訪れた日本人も少なくなかった。彼らのうち数人は来年エントリーすると言う。彼らの活躍も今から楽しみである。

チャレンジは来年に持ち越し

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水谷カズトシと彼自身の手で仕上げられたマシン。

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ホンダCB750Fourでエントリーした本田鉄次郎

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名実共にランドスピードレースの象徴、地上最速のバイク「ストリームライナーBUB7」が数年ぶりに走った。トップスピードは世界記録の367.382マイルには及ばない323マイルではあったが、伝説のマシンが空気を切り裂いてロケットのように走る姿に遭遇できたことだけで満足だった。BUB7のオーナーでこのレースの主催者でもあるデニス”BUB”マニングは語る。「このマシンはガソリンだけで走るのではない。このレースに関わる全ての人の情熱が走らせている」と。

 4回目のエントリーとなった水谷カズトシは、昨年までのハーレーFXRからオリジナルフレームに2000ccのレーシングエンジンを積んだマシンにスイッチ。初日からトラブルに見舞われ、リペアパーツを用意できたのが3日目。自己記録を大幅に越え166マイルを出しAMAのレコードを更新したが、自分のミスでリターンせず正式な記録は残せなかった。4日目は雨でコースクローズ。彼のチャレンジは来年に持ち越しとなった。

 ホンダCB750Fourでエントリーした本田鉄次郎。スイングアーム、ホイール等を最新パーツにしてのエントリーだったが、最新マシンと同じモディファイクラスに振り分けられ記録を残すことは出来なかった。彼も来年再挑戦すると言う。

photo&text : Taka.Masui

<プロフィール>
Taka.Masui(増井貴光)
 モーターサイクルのフィールドをメインに活躍するフォトグラファー。広告や雑誌、webメディアの仕事のかたわら年に数回渡米取材、ボンネビルをはじめ、ドラッグレースやルート66などテーマにした作品を数多く発表している。2013年12月、初の作品集であるポストカードブックを桜花出版より発行。詳しくはこちらを参照されたし!

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