CARNASCAR 2011 Report!第17戦 「Coke Zero 400」
2011.07.08
NASCARのシーズン第17戦はフロリダ州のデイトナビーチにあるデイトナ・インターナショナルスピードウェイで行われた「Coke Zero 400」。NASCAR(ストックカー・レーシング)の聖地、ノースカロライナ州シャーロット在住のTetsuroOtsukaが送るモータースポーツコラム。
スーパー・スピードウェイはタンデム・ドラフティング!
大ベテラン、#5 マーク・マーティンと「Daytona500」の覇者#21トレバー・ベインを先頭にレーススタート
開始早々の5周目で壁にクラッシュ、リタイヤしまった#21 トレバー・ベイン
各ドライバーともチームメイトとタンデム・ドラフティングするが、3人体制のジョー・ギブス・レーシングは#11 デニー・ハムリンがスチュワート・ハース・レーシングの#39 ライアン・ニューマンと走行
NASCAR第17戦はフロリダ州デイトナビーチにあるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われた「Coke Zero 400」。夏のデイトナは初戦の「Daytona500」に比べれば周回数や賞金の規模こそ劣るものの、デイトナで走ることには変わりなく誰もが勝利を獲得するために熾烈なバトルを展開する人気のレースです。
予選はマーク・マーティン(#5 CARQUEST / GoDaddy.com Chevrolet)がポールを獲得。デビューから30年の大ベテランはまだ一度もデイトナで勝利していないだけに、ファンは彼の勝利を期待したいところです。その隣フロントローには初戦の「Daytona500」を制したシンデレラ・ボーイのトレバー・ベイン(#21 CARQUEST / GoDaddy.com Chevrolet)。大ベテランとルーキーを先頭にレーススタート。
スタート直後から、定番となったタンデム・ドラフティング。開始後早々に各ドライバーはドラフティング・パートナーを見つけて走行することになります。先頭のマーク・マーティンは4番グリッドからスタートしたチームメイトのジェフ・ゴードン(#24 PepsiMAX Chevrolet)と、トレバー・ベインは後ろにいたクリント・ボウヤー(#33 Wheaties FUEL Chevrolet)と走行します。しかし5周目でトレバー・ベインはパートナーがブラッド・ケゼロウスキー(#2 Miller Lite Dodge)に変わり、バランスを崩してクラッシュ。早々にレースを終えることになってしまったのでした。
「Daytona500」の雪辱、デビッド・ラガンがキャリア初勝利!
グリーン・ホワイトチェッカー時のビッグワンでクラッシュしてしまった#5 マーク・マーティン。来シーズン以降の予定が決まっていないだけにこれが最後のデイトナとなってしまうのか?
見事に初戦「Daytona500」の雪辱を晴らし、キャリア初優勝をあげた#6 デビッド・ラガン
#6 デビッド・ラガンのビクトリーレーン。実はUPSチームには頻繁に取材協力してくれる仲良しのメカニックがいるだけに、ORMにとっても嬉しい優勝となった
23周目にはチームメイトのグレッグ・ビッフル(#16 3M Ford)とタンデム・ドラフティングしていたカール・エドワーズ(#99 SUBWAY Ford)もバランスを崩してクラッシュ。タンデム・ドラフティングをするとラジエーターの水温を下げる時以外は常にバンパーが接触しているため、少しでもバランスを崩すとスピンしてしまうのです。
その後レースは大きな展開もなく淡々と続きます。多くのドライバーはチームメイトと共にタンデム・ドラフティングしていましたが、ペンスキー・レーシングとスチュワート・ハース・レーシングはチームメイトにこだわらず走行していました。92周目にレッドブル・レーシングの2台がグリーンフラッグでピットインすると、次々とタンデム・ドラフティングをしている2台が同じタイミングでピットインしてきました。なぜチームメイトでなくても同じタイミングでピットインできるかというと、スーパー・スピードウェイで開催されるレースでは今年からドライバー同士で会話ができる無線システムが搭載されているからなのです。
残り10周を切ると各ドライバーとも一斉にバトルモードとなり、レースもクライマックスに突入します。残り3周でジェフ・ゴードンのスピンによるグリーンホワイトチェッカーになると、再開後に今度はビッグワンが発生。この状況を切り抜けて最後のリスタートでトップにいたのが、初戦「Daytona500」でリスタートに失敗して優勝を逃してしまったデビッド・ラガン(#6 UPS Ford)でした。この日ずっとパートナーだったマット・ケンゼス(#17 Affliction Clothing Ford)に最後まで援護してもらいそのままチェッカーフラッグ。見事に初めてスプリントカップ優勝を勝ち取ったのでした。
でも正直なところタンデム・ドラフティングになった今年から、終始パートナーと一緒に走行しているだけなので、レースに動きがなく退屈に感じるようになってしまいました。以前のようなスーパースピードウェイ特有の熾烈なトップ争いを楽しみたいと思うは私だけでしょうか?
Photo: Getty Images for NASCAR
Text: Tetsuro Otsuka
special thanks: NASCAR
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