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CARNASCAR 2011 Report!第18戦 「Quaker State 400」

2011.07.15

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NASCARのシーズン第18戦はケンタッキー州のスパータにあるケンタッキー・スピードウェイで行われた「Quaker State 400」。NASCAR(ストックカー・レーシング)の聖地、ノースカロライナ州シャーロット在住のTetsuroOtsukaが送るモータースポーツコラム。

ケンタッキー・スピードウェイがスプリントカップ・デビュー!

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カップ戦初開催となったケンタッキー・スピードウェイ、スタンドは満員御礼。ケンタッキー州知事もかけつけ、グランドマーシャルをしていた

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スタート後はカート、カイルのブッシュ兄弟が1、2でレースを牽引。同じようなシーンを今年すでに数回みたような。やっぱりこの兄弟の実力は凄い

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#18 カイル・ブッシュのピットストップ。この日は調子が崩れることなくずっと上位をキープ

 NASCAR第18戦はケンタッキー州スパータにあるケンタッキー・スピードウェイ。今年からスケジュールに組み込まれたこのレース・トラックは今回初めてスプリントカップの開催地となったのです。ここは2000年オープンと比較的新しく、これまでネイションワイドシリーズ、キャンピングワールドトラックシリーズなどが開催されてきました。コース形状はカンザス・スピードウェイに似ていて、距離は1.5マイル、バンク角が14度と浅いため、ダウンフォースが重要なファクターとなるようです。

 初レースのポールポジションは、過去にネイションワイドシリーズでこのトラックでの優勝経験があるカイル・ブッシュ(#18 M&M's Toyota)。フロントローはファン・パブロ・モントーヤ(#42 Target Chevrolet)。予選は残念ながら雨で中止となってしまい、ルールに従いプラクティス時のタイムでスターティンググリッドが決まりました。スタンドも満員御礼でレースはスタート。その直後に兄カート・ブッシュ(#22 Shell / Pennzoil Dodge)が弟のカイルを抜いてトップの座を奪います。

 序盤は兄カート、弟カイルの順でレースを牽引していたのですが、30周目にコンペティション・コーションで全車一斉にピットインすることになります。ちなみにコンペティション・コーションとはNASCARオフィシャルが様々な理由で意図的にコーションを出すことで、今回の場合は前日の雨が原因で十分なプラクティスができなかったからとのことでした。コーション後は弟カイルがトップ奪取し今度は弟カイル、兄カートの順でブッシュ兄弟が引き続きレースを牽引していました。

カイルが見事ケンタッキーの初代チャンピオンに!

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中盤トップを走行する#2 ブラッド・ケゼロウスキー。#18 カイル・ブッシュとは宿敵関係、何か起こるのではと思っていたファンも多いはず

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#18 カイル・ブッシュが終盤の混戦を制し、見事にケンタッキー・スピードウェイ初代チャンピオンに輝いた

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#18カイル・ブッシュのビクトリーレーン。レース後のインタビューでもいつものヤンチャなカイル・ブッシュではなく、とても落ち着いて満足気に話をしていたのが印象的だった

 140周目にこの日2回目のコーションが発生すると、トップはカイル・ブッシュから宿敵ブラッド・ケゼロウスキー(#2 Miller Lite Dodge)に変わります。後半戦はこの二人がトップ争いを展開。レースに大きな動きはなく、唯一200週目にジェイミー・マクマーレー(#1 McDonald's Chevrolet)のマシンがエンジンブローしてしまったくらいで穏やかな展開が続きます。残念だったのは、残り15周を切ったところでデイル・アーンハートJr.(#88 Diet Mountain Dew / National Guard Chevrolet)がフロントタイヤをバーストさせてしまったことでした。

 レースはリスタートしたのですが、今度はクリント・ボウヤー(#33 Cheerios / Hamburger Helper Chevrolet)の単独スピンでコーションになってしまいます。ただここでグリーン・ホワイトチェッカーが導入されることはなく、残り2周でレースは通常通りに再開したのでした。この時点で最前列には最多リードラップを獲得しているカイル・ブッシュと王者ジミー・ジョンソン(#48 Lowe's Chevrolet)の二人。ただこの日のカイル・ブッシュは一日中調子がよく、王者の追撃も許さずに見事にチェッカーフラッグを受けたのでした。

 初代チャンピオンをカイル・ブッシュが勝ち取った、ケンタッキー・スピードウェイ初のスプリントカップシリーズ。しかし華やかなレースの裏では思わぬ事件が起きていました。なんとパーキングスペース不足で大渋滞が発生してしまい、レーストラックにたどり着くことができないファンがいたようです。富士スピードウェイでF1を開催した初年度を想起させるような出来事で、なんとも残念な話です。

 ちなみにレースを観ることができなかったお客さんには、かわりに他のレーストラックで行われるチケットが発行されるそうです。でも他のレーストラックといっても、ここは広大なアメリカですから、どうなることやら。。。

Photo: Getty Images for NASCAR
Text: Tetsuro Otsuka
special thanks: NASCAR

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