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CARNASCAR 2011 Report!第32戦 「Good Sam Club 500」

2011.10.29

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NASCARのシーズン第32戦はアラバマ州にあるタラデガ・スーパースピードウェイで行われた「Good Sam Club 500」。NASCAR(ストックカー・レーシング)の聖地、ノースカロライナ州シャーロット在住のTetsuroOtsukaが送るモータースポーツコラム。

大ベテランのマーク・マーティンがポール、ヘンドリック勢予選上位独占!

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熱狂的なファンが多いタラデガ。しかし世界中で続く不景気が影響し、一番高額なメインスタンドには空席が目立つ

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#5 マーク・マーティンと#48 ジミー・ジョンソンのチーム、ヘンドリック・モータースポーツを先頭にレーススタート

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チームメイト同士のタンデムドラフティングが必要となるタラデガ。上段は#42 ファン・パブロ・モントーヤと#1 ジェイミー・マクマレーのチーム、アーンハート・ガナシ・レーシング、下段は#4 ケーシー・ケインと#83.ブライアン・ビッカーズのチーム・レッドブル

 NASCAR第32戦はアラバマ州にあるタラデガ・スーパースピードウェイ。2.66マイルのシーズン中で最も長いこのレーストラックは、熱狂的なファンが多数詰めかけることで有名です。チェイス争いも折り返し地点、先週のシャーロットでジミー・ジョンソン(#48 Lowe's Chevrolet)がまさかのクラッシュ、ランキングでも大きく後退してしまう大波乱がありました。タラデガはどうなるのか?大いに気になるところです。

 タラデガで予選を制したのは大ベテランのマーク・マーティン(#5 GoDaddy.com Chevrolet)でした。これにジミー・ジョンソンが続きヘンドリック・モーター・スポーツがフロントローを独占します。また両チームメイトのジェフ・ゴードン(#24 Drive To End Hunger Chevrolet)が5番手、デイル・アーンハートJr.(#88 Diet Mountain Dew "Paint the 88" / National Guard Chevrolet)が6番手スタートと、タンデムドラフティングが大きな戦略となるスーパースピードウェイで、ヘンドリック勢好調の予選結果となりました。

 スタート直後からパートナーを見つけてタンデムドラフティングが始まります。スチュワート・ハースレーシングのライアン・ニューマン(#39 )とトニー・スチュワート(#14 El Monterey / Office Depot Chevrolet)は予選10番手、12番手とスタート時からタンデム状態だったためすぐにトップに上がってきます。逆にデイトナの覇者、トレバー・ベイン(#21 Motorcraft / Quick Lane Tire & Auto Center Ford)は予選4番手と好調だったにもかかわらず、チームメイトがいないので、ずるずる後退してしまいます。初めのラップを制したのはチーム・ヘンドリックのジミー・ジョンソン/デイル・アーンハートJr.組でした。

クリント・ボウヤー今季初勝利!リチャード・チルドレス・レーシングがタラデガ制覇!

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残念ながらクラッシュに巻き込まれてしまった#18 カイル・ブッシュ。タイトル争いで大きく後退してしまうことになった

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最終ラップ、第4コーナーの出口で#33 クリント・ボウヤー(右)が#31 ジェフ・バートン(左)の横に並び熾烈な争いを展開

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僅差で#33 クリント・ボウヤーがチームメイトの#31 ジェフ・バートンをかわしてチェッカーフラッグ

 他のトラックと異なりスーパースピードウェイでは、パートナーに恵まれれば誰でもトップを走行できる可能性があります。このレースでは188周のうちリードチェンジが72回、25名のドライバーがリードラップを獲得していました。ただチームメイトでドラフティンをしても、ほんのわずかなミスが命取りになります。Lap104でチームメイトのマルコス・アンブローズ(#9 Stanley Ford)とドラフティングしていたA.J・アルメンディンガー(#43 Best Buy Ford)がスピンし、タイトルを争うカイル・ブッシュ(#18 M&M's Halloween Toyota)、ケビン・ハービック(#29 Jimmie John's Chevrolet)を巻き込む大クラッシュを引き起こしていました。

 最終ラップに近づくにつれて争いは激しくなり、終盤の30周で3回のコーションが発生。これでチームメイトを失ったり、ポジションが離れてしまうドライバーが続出します。そんな中、この日二人でリードラップを50周獲得し、ベストタンデムドラフティングを演じたのがジェフ・バートン(#31 Caterpillar Chevrolet)とクリント・ボウヤー(#33 Chevy 100 Years Chevrolet)のチーム、リチャード・チルドレス・レーシングでした。このタンデムが最終ラップでトップを独走、最終第4コーナーで後ろのクリント・ボウヤーが前を走るジェフ・バートンと並ぶと、それまでのパートナー同士がゴール直前で激しい一騎打ちのバトルを展開。最終的にはクリント・ボウヤーがわずかな差でジェフ・バートンをかわして今季初優勝を獲得したのでした。

 ちなみに残念ながら僅差で優勝を逃してしまったジェフ・バートン。レース後のインタビューで、「最終ラップで周りに他のマシンがいなかったのでクリント・ボウヤーが前に出てくることは予想していた」とのことでした。チームメイトでタンデムを組み、最終ラップで他のタンデムと競り合っている場合、チームの事情を優先させて後ろのマシンはそのまま前のチームメイトを優勝させるためにプッシュし続けることがありますが、今回のレースのように誰もいない場合はチームメイトでも最後に競い合うことになります。その場合ドラフティングをしている後ろのマシンが有利になるのです。

 気になるランキングでは1位のカール・エドワーズ(#99 Subway Ford)が11位でフィニッシュし、頭一つ抜け出し14ポイント差で単独トップ。クラッシュに巻き込まれたケビン・ハービックとカイル・ブッシュが大幅に後退してしまいました。少しずつ候補が絞られつつありますが、残り4戦でどんな争いが繰り広げられるのか楽しみです。

photo: Getty Images for NASCAR
text: Tetsuro Otsuka

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