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CARNASCAR 2011 Report!特別篇「NASCAR All-Star Race 2011」

2011.05.24

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年に一度のNASCARの祭典、それが『NASCAR All-Star Race』。今回はNASCAR(ストックカー・レーシング)の聖地、ノースカロライナ州シャーロット在住のTetsuroOtsukaがレースの取材を決行。他では決して読むことのできない臨場感あふれるモータースポーツコラム。

シーズン最大のお祭りNASCAR ALL-Star Race 2011!

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前日に行われた予選でバックストレートを走る#6 UPS Fordのデビッド・ラガン。見事にプレレース「TheShowdown」のポールポジションを獲得

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#6 デイビッド・ラガンを先頭にプレレースの「TheShowdown」がスタート

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見事に「TheShowdown」を制した#6 デイビッド・ラガン。調子をあげているだけに早く一勝をあげてほしい若手ドライバーの一人

 さて先日レポートしたPit Crew Challengeに引き続き、シーズン最大のイベント『NASCAR All-Star Race 2011』がシャーロット・モータースピードウェイで開催されました。ノンポイントとなるこのレースはドライバーも肩の力を抜いてお祭りを楽しみたいところですが、実はかなり緊迫したレース展開になります。その理由は優勝賞金。
 長引く不景気にも関わらず優勝したドライバーはなんと100万ドル(約8,000万円)の賞金を獲得できるなんとも太っ腹な夢のレースなのです。ちなみにこのレース、全てのドライバーが出場できるわけではありません。出場資格は2010、11年シーズン中に優勝したドライバー、また過去10年(2001年~2010年)にかけてタイトルを獲得、もしくはオールスターで優勝したドライバーだけが出場資格があるのです。ということで2000年のシリーズチャンピオンであるボビー・ラボンテ(#47 Reese Towpower Toyota)、また2000年のオールスターを制したデイル・アーンハートJr.(#88 The Dale Jr Foundation/AMP Energy Chevrolet)は今年は出場資格を失ってしまったのです。
 ただ出場資格を持たないドライバーもThe Sprint Showdownというプレレースに出場して上位1、2位になるか、もしくはファン投票で1位になると出場することが可能になります。今年そのプレレースを制したのは、ポールポジションから見事に優勝したデイビッド・ラガン(#6 UPS Ford)、2位でフィニッシュしたのはブラッド・ケゼロウスキー(#2 Miller Lite Dodge) でした。そしてもちろんファン投票一位はデイルアーンハートJr.。ただあまりにも明らかな結果なので観客席からはブーイングの声も少し聞こえました。

賞金100万ドルはカール・エドワーズの手に!

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王様の冠をかぶって登場したのは#17 マット・ケンゼスのピットクルー達(上段)。#18 カイル・ブッシュのM&M'sは子供たちに人気のチーム(下段)。スポンサーをみていると大人から子供まで幅広い年齢層のファンがいることがわかる

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最後のピット作業を行う#99 カール・エドワーズ。このすばらしいピットワークがレースの勝利に大きく貢献したことは間違いない

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#99 カール・エドワーズが#18カイル・ブッシュを引き離しチェッカーフラッグ。今年で27回を迎えたAll-Star Raceの歴史に新たな名が刻まれた

 TheShowdownが終わると次はAll-Starのオープニングセレモニー。通常のレース前のセレモニーはドライバーだけがステージに登場するのですが、オールスターではピットクルーも参加しファンを存分に楽しませてくれるのです。今年はスポンサーのCrownRoyal(ウイスキー)にちなんで冠をかぶって登場したマット・ケンゼス(#17 Crown Royal Ford)のチームが印象的でした。#17 カイル・ブッシュ(#18 M&M's Toyota)の登場時にはポール・ポジションを獲得したにも関わらず沢山のブーイングが。でもそのカイルのメインスポンサーがM&M’sであるために、子供達には大人気でした。

 レースは3番グリットからスタートしたグレッグ・ビッフル(#17 3M Ford)が序盤は圧倒的にリード。その後ろではカイル・ブッシュとカール・エドワーズ(#99 Aflac Now Hiring Ford)が2番手争いを展開。中盤に入って少しペースが落ちたグレッグ・ビッフルに変わってカイル・ブッシュがトップを走行する場面がありましたが、後半はカール・エドワーズがトップに。終始カイル・ブッシュの追撃されてつつも、最後のピットストップをトップで終えるとそのままチェッカーフラッグを受けて見事オールスター初優勝を手にしたのでした。

 僕はレース終盤にカール・エドワーズのピットの真横で取材していたのですが、最後のピットストップ前にクルーチーフのがオフィシャルに苦情を言う場面もありました。すぐ後ろのピットで修復作業をしていたレーガン・スミスのマシンがピット進入時の妨げになるとの抗議だったのです。結局状況は変わりませんでしたが、その気迫がピットクルー達にも伝わりピット後も首位をキープできたのです。僕もその状況を目の当たりにし、ほんのわずかな差が勝敗を大きく左右するモータースポーツの神髄を見た気がしました。もしかしたら100万ドルの気迫だったのかもしれませんが(笑)

 最後にもう一つ話題となっていたのが、日本が誇る家電メーカー・パナソニックが北米のマーケティング活動の一環としてシャーロットモータースピードウェイと共に設置した世界最大の大型HDビジョン。バックストレートに設置された横61メートル、縦24.5メートルのこのビジョンはこの日が初お披露目だったのですが、遠く離れたグランドスタンドからも十分に楽しむことができ迫力満点でした。

それでは来週の『CocaCola600』もお楽しみに。

Photo: Getty Images for NASCAR / Tetsuro Otsuka 
Text: Tetsuro Otsuka
special thanks: NASCAR

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