CARNASCAR Report!開幕戦 DAYTONA 500 後篇
2011.02.24
NASCARのシーズン開幕にしてアメリカンモータースポーツにおける最大のレース「DAYTONA 500」がフロリダ州デイトナビーチにあるDaytona International Speedwayで行われた。今回はそのレポートの後編。NASCAR(ストックカー・レーシング)の聖地、ノースカロライナ州シャーロット在住のTetsuroOtsukaが送るモータースポーツコラム。
レースの戦略はチームごとに異なる?
今年のトレンド(?)ダブルドラフティング。#22カート・ブッシュをプッシュするのは#78レーガン・スミス。#29ケビン・ハービックをプッシュするのは#17マット・ケンゼス。※写真は予選時の様子
上段からラウシュ・レーシングの#99と#16、マイケル・ウォルトリップ・レーシングの#56と#00、リチャード・チルドレス・レーシングの#31と#33。このように通常はそれぞれのチームメイトとダブルドラフティング。※写真は予選時の様子
ウッド・ブラザーズ・レーシングの若手、前日に20歳の誕生日を迎えた#21トレバー・ベイン。この時点で誰が今年のDAYTONA 500の結果を予想していただろう?※写真は予選時の様子
ダブルドラフティングの戦略はチームごとに異なっているようで、終始徹底していたチップガナシとは対照的に、ペンスキーやスチュワートハースはチームメイトにこだわらず相性のいいドライバーと一緒に走っていました。カート・ブッシュ(#22 Shell / Pennzoil Dodge)はチームメイトのブラッド・ケゼロウスキー(#2 Miller Lite Dodge)ではなく予選から息のあっていたレーガン・スミス(#78 Furniture Row Racing Chevrolet)とタッグ。トニー・スチュワート(#14 Office Depot/Mobil 1 Chevrolet)は10年間レース活動を共にしたジョーギブスレーシングから出走している#20ジョーイ・ラガーノ(The Home Depot Toyota)をプッシュしていたかと思ったら、ジョーイ・ラガーノはスチュワートハースのライアン・ニューマンをプッシュしたり。ビッグワン=大クラッシュでチームメイトを失ったケーシー・ケイン(#4 Red Bull Toyota)は2012年からのチームメイトになるデイル・アーンハートJr.(#88 AMP Energy/National Guard Chevrolet)をプッシュ。
そんな中、ケビン・ハービック(#29 Budweiser Chevrolet)につづいてジェフ・バートン(#31 Caterpillar Chevrolet)もエンジンブロー。リチャード・チルドレス・レーシングのエンジンに問題があるみたいです。ちなみにレース終盤には同じエンジンを使っているチップ・ガナシのジェイミー・マクマーレー(#1 Bass Pro Shops / Tracker Boats Chevrolet)が7シリンダーになってスローダウン。そんな中、頑張っていたのがNACSAR初年度からずっと参戦している老舗チーム、ウッド・ブラザーズから出走する若手のトレバー・ベイン(#21 Motorcraft / Quick Lane Tire & Auto Center Ford)。トップドライバーに勝るとも劣らない走りで上位をキープ。
レースが後半になったところでブラッド・ケゼロウスキー(#2 Miller Lite Dodge)がスピン。日が沈みはじめ、路面のコンディションが変わってきているのか?残り30周で同一周にいるのは26台。各ドライバーにもビッグタイトルを手に入れるために、最適のドラフティングパートナーを探している様子。ただそのドラフティングも最後の最後には敵になってしまうのですが。
DAYTONA 500史上最年少のチャンピオンが誕生!
グリーンホワイトチェッカーをトップで迎えたトレバーベインがそのままチェッカーフラッグを受ける。最年少チャンピオン誕生の瞬間!
優勝したトレバー・ベイン、歓喜のバーンアウト
トレバー・ベインが所属するウッド・ブラザーズ・レーシングは約35年ぶりのデイトナ 500優勝となった
残り15周でデイル・アーンハートJr.(#88 AMP Energy/National Guard Chevrolet)が相性のいいトニー・スチュワート(#14 Office Depot/Mobil 1 Chevrolet)とドラフティング。このあたりで各ドライバーとも最後のパートナーをが決まったよう。残り10周でトップは前週に開催されたエキシビジョンレース、Budweiser Shootoutとおなじ組み合わせライアン・ニューマン(#39 Wix Filters Chevrolet)とデニー・ハムリン(#11 FedEx Express Toyota)のコンビ。ドライバーの力だけではなく、ドラフティングパートナーとの相性、レース展開を見守りドライバーに的確な指示を出すスポッターとのリレーション、そして運を見方につけることが重要な鍵。残り4周でトニー・スチュワートが、失速したカート・ブッシュ(#22 Shell / Pennzoil Dodge)をプッシュ。玉突きとなり前を走っていたレーガン・スミスがクラッシュ。これでレースはグリーン・ホワイト・チェッカーに。
残り2周、この時点でトップは若手のデイビッド・ラガン(#6 UPS Ford)とトレバー・ベイン(#21 Motorcraft / Quick Lane Tire & Auto Center Ford)のコンビ。これはデイビッド・ラガンが悲願の初優勝か?と思いきや、スタートラインの前でアウトからインにコースを変えたためにペナルティ。その再開後にまたもやバックストレートでロビー・ゴードン(#7 SPEED Energy Dodge)が接触をしたのをきっかけにライアン・ニューマンとデイル・アーンハートJr.がクラッシュ。またもやグリーンホワイトチェッカー。
再々スタート時のトップはトレバー・ベイン。ただデイトナでは最後の最後にドラフティングしている後方のマシンがフィニッシュライン手前で前走車をパスするのが必勝パターン。ファイナルラップに入りどのマシンが追い越していくのかと思いきや、前日に誕生日を迎え20歳になったばかり、スプリントカップ参戦2戦目のトレバー・ベインがそのままトップでフィニッシュ!この瞬間、DAYTONA 500史上、最年少チャンピオンが誕生したのでした。
photos: Getty Image for NASCAR
text: Tetsuro Otsuka
関連記事
-
砂漠のラリーにも対応するG-SHOCK。よりタフにより実用的...
-
第7回『ナカヨシ・ホットオールズミート』大成功!
-
NASCAR 2011 Report!第11戦 「Fedex...
-
Mr.イクラとユーティリタス代表 池谷祐一がFJ CRUIS...
-
第50回静岡ホビーショーレポート
-
クラブハーレー6月号発売中
-
NASCAR 2011 速報!「Fedex 400」リザルト
-
『ダイナオガレージファクトリーの仕事』静岡のビルトインガレー...
-
NASCAR 2011 Report!第10戦 「Showt...
-
Out Rider 6月号発売
-
新型ジープ・グランドチェロキー登場。よりがっちり、より豪華に...


















