TOP > ALL GENRE > 高い技術力と妥協無きクオリティ。進化し続...

HEADLINE

新着記事

ALL GENRE高い技術力と妥協無きクオリティ。進化し続ける粉体塗装!カドワキコーティング訪問記

2011.09.08

メインビジュアル

 耐久性、耐候性に優れ、美しい塗肌が魅力の粉体塗装(パウダーコーティング)は、クルマやモーターサイクル、自転車、ガードレールや信号機など、主に屋外で使用される金属製品の塗装に使われている。その特徴、魅力について、粉体塗装のオーソリティー、カドワキコーティングの内藤雅人氏と堀内一馬氏に伺った。

パウダーコートの基礎知識

写真

内藤氏(左)が手にするのは、モーターサイクルのエンジン部品。このようにフィントップをバフ掛けし、塗り分けすることも可能。堀内氏がサンプルとして粉体塗装で仕上げたタンクは、『イージーライダー』に登場したキャプテンアメリカのチョッパーを模したカラーリング。粉体塗装での緻密な塗り分けには、経験と高度なマスキング技術が要求される

写真

ファクトリーの一角に積み上げられているのは何と信号機のパーツ。過酷な条件下でも優れた耐久性を誇る粉体塗装は、製品の寿命を向上させる

写真

グループ企業のカドワキカラーワークスでは、大量の製品塗装を扱う。自動化された大型のライン設備があり、最長4メートルまでの製品も塗装できる。これは塗装された製品がオーブン(焼き付け乾燥炉)に入って行くところ

■粉体塗装(パウダーコーティング)とは?
 粉体塗装とは、どんな塗装方法なのか? 一般的な溶剤塗料と何が違うのだろうか? この素朴な疑問に、内藤氏が簡潔に答えてくれた。「粉体塗装とは、顔料、樹脂、硬化剤、添加剤を含む有機ポリマーを細かく粉砕した粉状の塗料を静電気の力で金属に付着させ、オーブンの中で焼いて溶かし、硬化させる塗装方法です。一方、溶剤塗料は顔料や樹脂等を有機溶剤(シンナー)に溶かして液体化させた物で、有機溶剤が気化する事により硬化します。粉体塗装は、その強固な塗膜と深みのある色つやに加え、塗料自体がVOC(有機系化合物)を一切含まないため、人体や自然に優しい塗装方法だと言えます」

■職人技がモノを言う塗装工程
「溶剤塗料を使ったスプレー塗装の場合、噴射口から正面の部分にしか塗料が付きませんが、粉体塗装は対象物を帯電させて塗料を付着させるので、例えばパイプの裏側へも塗料がまわり込んでいきます」と、堀内氏。溶剤塗料ではきれいに塗装するのが難しいメッシュ状の素材なども、粉体塗装であれば均一な塗膜を形成する事ができるのだ。しかし、誰でも簡単にという訳ではなく、そこは職人技で、電圧の調整など細かな作業が必要、経験と勘がモノを言う。「マスキングの技術も重要です。塗る、塗らない、色の塗り分けは全てマスキングによって行わなくてはならない。効率をあげるために様々な形のマスク用パーツも試行錯誤しながら製作、活用しています。180℃の高温で焼き付けるので、マスキングテープにも高い耐熱性が求められます」
 カドワキコーティングでは独自のマスキング技術により、粉体塗装では難しいとされる複雑な塗り分けやパウダーコート+バフなどのグラフィック仕上げも実現。ロゴ入れやピンストライプなどにも対応している。

量産品からカスタムまで

写真

粉体塗装プロセスをご紹介。モーターサイクルのフレームなどを塗装する場合、薬品で脱脂し、古い塗膜をサンドブラストで剥がす。粗めと細めのパウダーを使い、表面を仕上げる。写真上段は顧客から届いたばかりのフレームとサンドブラスターで塗装や錆などを落としているところ。下段はサンドブラスト用のパウダー。左下が粗め、右下が細かなパウダー

写真

専用のガンを使い、粉体粒子を吹き付ける。塗料を対象物に静電気の力で定着させるので、裏側や細かいところまで塗料がまわりこむ。霧状の塗料が面白いように対象物に吸い寄せられる!

写真

ガンで粉体粒子を吹き付けられた対象物をオーブンに入れ、180℃~200℃の高温で焼き付ける。写真は量産用とは異なるカスタムオーダー専用のオーブン

■数千を超える、豊富なカラーバリエーション!
 溶剤塗料のように混ぜ合わせる事で調色するのが難しい粉体塗料は、一般的に色数が限られるといわれるが、カドワキではオリジナルのカラーブランド「GLOBE COLORS」シリーズとして豊富なカラーをラインナップし、トップコートも艶あり、半光沢、艶消しを用意。メタリックパウダーの種類や量を調節する事で、メタリックカラーにも多種多様なバリエーションをもつ。さらに、塗装面にテクスチャーをつけることもできるのだ。

■卓越した独自の技術!
 本来大量生産向きとされる粉体塗装だが、独自のカスタムペイント技術を開発したカドワキコーティングでは、モーターサイクルや自転車、車いすなどの個人向けスペシャルオーダーも受け付けている。パウダーコートの美しく強固な塗膜は、フレームやホイール、ボトムケース、スイングアームなどの塗装にも最適であり、既に多くのユーザーがその優位性/耐久性を体感している。
 金属を美しく強くコーティングし、人々に感動と信頼感を与え、確固たる地位を築いているカドワキコーティングの粉体塗装。しかしそのポジションに甘んじることなく新たなチャレンジや創意工夫の手を休めることはない。カドワキコーティングの挑戦は、まだまだ続く!

photo: Gao Nishikawa
text: Yoichi Suzuki

special thanks:
カドワキコーティング
http://www.kadowakicoating.com

PAGE TOP