CARRacing Paradise in Tokyo!ここはまさにレーシングパラダイス!
2010.08.20
「町田にレースを見に行きませんか?」そう誘ってくれたのはマイクロロンの正規輸入元である協和興材の吉田氏。「友人が1/24スケールのスロットカーでNASCARレースに参戦するんですヨ!」とのこと。そのレースの会場が東京の町田市にあるというのだ。何?NASCAR?!これはもう行くしかない!
町田にある"Wheel Junkie"のパラダイス!
常連の伊藤氏のガレージならぬレースカー収納箱。#29ケビン・ハービックのマシンを中心にセッティングの違う複数台を用意!
1/24サイズのストックカーの裏側。低重心化するためのスチール製専用シャシー、下の方に見える突起がコース上のスロットにはまり、左右に取付けられたブラシ状の銅線から電力がモーターへと伝えられる。向かって左側に取付けられた黒い棒状の板はコーナーでの安定性を高めるウエイト、もちろんこちらがコースのイン側となる。ボディーはレベル社製のプラスティックモデル、スロットカーにするための必要最小限の加工しか許されない
レース前のプラクティスの様子。電動なのでかなり静かだが、その速さは目で追えないほど、迫力満点だ。オーバルコースのレーンは8本あるが、レースでは左右を空けて6レーンを使用する。練習とは言え参加者はみな真剣そのもの
今回の取材をコーディネートしてくれた吉田氏はORM読者にもお馴染みのエンジン保護潤滑剤『マイクロロン』の正規輸入元で営業部門を統括しており、ご自身もかつてはモーターサイクルのスタントマン(赤レンジャーの影武者!!)をされていたり、一世を風靡したフォルクスワーゲンゴルフのポカールレースに参戦されたり、また本物のフォーミュラマシンを所有されていたりと、筋金入りのWheel Junkie。いずれインタビューをお願いしなければならないほどの猛者である吉田氏の広い交友関係の中から生まれたのが、今回の『レース取材』なのである。
スロットカーとはモーターによる駆動システムをもつモデルカーが、コースに切られたスロット(溝)をガイドにして走るシステムの総称。スロットの左右に組み込まれたレールには電気が通っており、手元のコントローラーによって電圧を制御、車速の加減によってクルマをコントロールしながらコースアウトせずに速さを競うもの。スケールは家庭用として主流であるごく小さなもの(1/64など)、少し大きな1/32、主に業務用のコースで走らせる1/24といった大きなものまでいろいろある。
吉田氏のご案内で伺ったのは町田街道沿いにある『レーシングパラダイス』。広大なスペースにはいくつものスロットカーコースがあり、クルマ好き、模型好きにとって、そこはまさにパラダイスだった!
吉田氏の旧友であるスロットカー・マイスターの中村孝仁氏、レーシングドライバー/モータージャーナリスト/そして知る人ぞ知るスロットカー・フリークの桂伸一氏など常連の皆さん、そしてレーシングパラダイスの野本研二氏にご挨拶、いろいろお話しを伺いながらの取材となった。この日は週末の土曜日、午後8時から専用のトライオーバル(三角形に近い楕円形状)コースで1/24スケールのNASCARによる総当たり形式のレースが開催されるということで、各自が手塩にかけたNASCARマシンが勢揃い。実車のレース同様に厳格なレギュレーションが設定されており、レースの直前には車検まであるという本格的な雰囲気。
色とりどりのNASCARマシンが一同に!
中村孝仁氏は1/24のNASCAR以外にも1/32のヴィンテージレース等様々なカテゴリーに参加するスロットカー・フリーク。左手に持つデイル・アーンハート Jr.の#3 Wranglerシボレーは今夏デイトナで開催されたネイションワイドの優勝車を再現したもの。ORM-webの画像を参考に、この日の為に仕上げたという力作だ!
エンジンの換装をはじめ大掛かりにカスタムされたCJ7でレーシングパラダイスに通う伊藤氏(左)と伊藤氏が仕上げたマシンを観察する桂伸一氏。近年モータージャーナリストとしての活躍が目立つが、全日本クラスの数々のレースを闘ってきたプロのレーシングドラーバーでもある桂氏。氏は本誌最新号でもご紹介の福山英朗氏とともに日本にNASCARの魅力を伝えるべく活動する『NASCAR研究会』の主要メンバーでもある。桂氏はスロットカーによるレース、ことにNASCARレースの魅力を「リアルなレースと同じ位に興奮し集中できる、遊びを越えた存在」と語る。
当日レースに参加した面々とその愛車たち。「お手持ちのマシンでコース上をにぎやかにして下さい!」とお願いしたところ、こんなにたくさんのマシンがコースを埋め尽くしてしまった。
車両は専用のシャシー、モーター、タイヤなどによりほぼワンメイク、ボディーはレベル社製のプラスティックモデルのボディーを加工して使用、実際のNASCAR同様、限られた車種から選択する。カラーリングも極力実在するレースカーに近づけた仕様が義務づけられており非常にリアルだ。コントローラーはレンタル品もあるが、今回は皆さん常連のようで、『マイ・コントローラー』を使っていた。
開催が深夜に及ぶ今回、子供の参加はなかったが、参加者の年齢はお見受けしたところ30~50代と幅広く、『女性ドライバー』の姿も。NASCARが好きでこのレースに参加しているという人、いろいろなカテゴリーを経てNASCARに辿り着いた人、いくつものカテゴリーを並行して楽しんでいる人など様々。しかしどのマシンも仕上がりがとても美しく、カラフルさも実際のレースカーに負けていない。NASCAR特集が巻頭を飾ったON THE ROAD MAGAZINE本誌最新号を皆さんに差し上げたところ、「最近紙メディアのNASCAR情報があんまりなかったから嬉しいね!」「マシン作りの参考になるね~」と大変に喜んで頂いた。
各レースは6名6台により競われ、全員が複数回走る総当たり戦、ベテランから初心者までがしのぎを削る。電動ゆえサウンドは至って静かだが、その速さは目で追えないほどの大迫力だ。
レースカーを一台仕上げるには、モーターやタイヤを含む専用シャシーに15,000円程度の出費が必要、それにプラスティックモデルを購入してボディーを用意、カーラーリング、マーキングを施してセットする。セッティングの異なる複数のマシンを用意する猛者も多く、レギュレーションの範囲内で各自が様々に思考をこらし速いマシンを仕上げている様子、これはもう完全に大人のホビーだ。
町田、レーシングパラダイスではNASCAR以外にも様々なコース、クルマでレースを楽しむことが出来る。東名横浜町田インターそば、国道246と町田街道の交差点から至近の好立地、駐車場も充実しているので是非一度訪ねて欲しい。深遠なるスロットカーの世界がそこにある!
photo&text:Gao Nishikawa
取材協力:株式会社レーシングパラダイス
東京都町田市小川1704-1/042-788-3900
http://www.racingparadise.jp
special thanks:
Microlon(協和興材)http://www.microlon.co.jp
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